演奏解説
チャイコフスキーのくるみ割り人形より、金平糖の踊りを録音した。 この曲はDTMを始めた頃、シーケンサーソフトのサンプル音源として収録されていて、それで知った。それで、その後くるみ割り人形のCDを買った。 楽譜は全音版。チャイコフスキーが自分でピア…
ブルクミュラー25の練習曲より、25乗馬。ラストに相応しい華やかな曲である。 原題のLa chevaleresqueだが、chevaleresqueは騎士道という意味で、女性名詞に付ける冠詞であるLaを付けている。今風にいうと「姫騎士」とかになるのか。馬の要素がイマイチ見当た…
ブルクミュラー25の練習曲より、24つばめ。 楽譜は例によって全音を使う。 ブルクミュラー25は先に進むほど難しくなる編成になっているけど、人によって難しさの感じ方はマチマチで、この曲が一番難しいと感じる人が結構多いらしい。僕には25番の乗馬の方が…
ブルクミュラー25の練習曲より、23再会。 楽譜は例によって全音を使う。 この曲は練習始めるまで全く認識してなかったんだけど、弾いてみたらかなり気に入った。伴奏の主旋律に合わせてコードを連打するだけでいいのかと目から鱗が落ちた。最近、少しコード…
ブルクミュラー25の練習曲より、22舟歌。 舟歌という曲はショパン、フォーレ、チャイコフスキー、メンデルスゾーンと名曲が多い。そんな中、ブルクミュラーだけは名曲感がない。25の練習曲の中でもぱっとしない存在であるため、技術的に易しいというだけでは…
ブルクミュラー25の練習曲より、21番天使の合唱。 左右の手でアルペジオを受け渡すのと、音楽の美しさを引き出すことが課題。後者はかなり抽象的だけど、具体的に何をしたら美しい音になるかというと、粒の揃った音と安定したリズムとなる。粒の揃った音とい…
ブルクミュラー25の練習曲より、20番タランテラ。 タランテラは毒蜘蛛に刺された人が毒を抜くために激しく踊り続けなければならないという、ワケの分からん発祥の舞曲。6/8拍子で、8分音符3つの塊が2つで1小節を構成する事が多い。2:1の音価を多用した独特…
ブルクミュラー25の練習曲より、19番アヴェ・マリア。 テンポ指定はAndantino、久しぶりにゆっくりの曲。 テンポが遅いのでかなり余裕を持って弾ける。特に苦労がなかったので、書くことがない。・religioso 「敬虔に」という意味。英語で言うところのreligio…
ブルクミュラー25の練習曲より18番気がかり。 楽譜は例によって全音を使う。 右手の強拍の部分が休符になっているため16部音符を均等に配置するのが難しい。24番のツバメも同様に各拍の第1音が休符となっている。この休符の所為で正確な音価を認識できずに音…
ブルクミュラー25の練習曲より17番おしゃべりさん。 楽譜は例によって全音を使う。 同音連打の練習曲。同音連打というと、チェルニー30番26で散々練習した。演奏法の説明を転載しておく。 同音連打の演奏法 同音連打の演奏法はピアノ演奏の脱力についてとい…
ブルクミュラー25の練習曲より16番ちょっとした悲しみ。 DTMやってた頃に、この曲をちょっとアレンジしたものをMIDIで公開しているけど、かなり好きな曲。声部が綺麗に別れていてアレンジしやすい。当時は、こどものブルグミュラーという楽譜を使っていて、「…
以前、とある駅のストリートピアノで何曲か弾いた時、僕の演奏に足を止めていただいた老夫婦に「エリーゼのために」を聞きたいとリクエストを頂いたのだけど、あまりに長いこと弾いていなかったので、こんな感じだったかなあと手探りで音を探しながらで全然弾…
ブルクミュラー25の練習曲より15番バラード。 25番「乗馬」と並ぶ人気曲。中学の頃、この曲が好きで毎日弾いてた。手に馴染みすぎていて、ここが注意とかいう箇所が見えなくなってる。 楽譜は全音を使う。 バラードというのは物語性のある曲という意味で、日常…
そういえば、ブルクミュラーの25の練習曲を途中かけで放り出してたなあって思い出して、再開した。 チェルニー30番の後だとかなり優しく感じる。1時間くらい練習するとそれなりに弾けるようになる。やはり手元を見ずに弾けると捗る。技術的に容易な反面、細…
インベンション12番を録音したので、例によって解説文を上げる。 楽譜は全音版を使った。 本来であれば、2声をちゃんと認識して正しいタイミングと強弱で応答する必要があるのだけど、僕の場合は同時に2つの旋律を正しく認識して制御する事がどうしてもでき…
グリーグのワルツOp12-2を録音したので。例によって演奏解説を書く。 グリーグは抒情小曲集という曲集を10個ほど作っており、Op.12はその中の一つとなる。 このワルツはかなり易しい作品なので、調子に乗って変な弾き方をした。サステインペダルは全く踏まず…
ドラクエ4のほこらの曲を録音した。ほこらシリーズではこれが最後となる。 ドラクエ4のストーリーはよく覚えているのだけど、祠の印象が全然残ってなくて、曲を聞いても全く思い出すところがなかった。そんなわけで、原曲に流されない独自の解釈となる。特に…
ドラクエ3の祠の曲は昔から好きなので、漸く弾いたという感じ。 祠という存在が何なのか知らない小学生にとってはああいう寺院的なものなんだろうって思われることになるわけだけど、なんでエニックスは祠という言葉を選んだんだろうか。 楽譜は前回のドラク…
チェルニー30番13を録音したので解説。 トレモロの練習で、曲集全体だとスケールとかアルペジオが多い中、独特の立ち位置となっている。音楽の上での小難しいことは措いておいて、どうやって演奏するかという点に焦点を当てて説明する。真面目な解説はPTNAの…
チェルニー30番8を録音したので解説。 8番は右手のスケールの練習。続く9番は左手のスケールの練習であり、8番と9番は対になっているので一緒に練習するといいんじゃないかと思う。そして、1曲置いて11番が再びスケールの練習となるが、こちらは速度が速いの…
チェルニー30番7を録音したので例によって解説する。 チェルニー30を難易度順に並べたチェルニー30番 30の小さな物語では4番目に載っているのでかなり簡単な部類に思えるかも知れないが、それなりに弾けるようになって指定のテンポにメトロノームを合わせる…
ショパンのプレリュード4番Op28-4を録音した。色々と上手く行かないことが多いので、コイツを弾くくらいは出来るだろうと思いっきりハードルを下げた。 この曲は技術的に容易なので、普段通りだとあんまり書くことがないんじゃないかなっていう気がするけど…
シンフォニア1番を録音したのでいつものように解説する。とは言っても、バッハは情報量が多く、音楽的な部分を語りだしたらきりがないので、自分が演奏する上で気を使った部分だけを紹介する。細かい解説を読みたいという方はバッハ インベンションとシンフ…
チェルニー30番フィナーレを飾るのはユニゾンでのスケールの練習。最後だけあってかなり難しい部類である。 楽譜はいつもどおり全音を使う。 テンポについて 2分音符で80bpmと一見控えめと感じるが、4分音符に直すと160bpmとなり、チェルニー30番では29番に…
ショパンのワルツ19番イ短調を録音したのでいつものように解説をする。遺作なので作品番号はなく、KK IV b-11/BI.150/WN63などと整理番号が付けられている。 ワルツ19番はショパンにしてはごく単純でプリミティヴな構造をしており、習作のような位置づけなの…
ショパンのワルツ19番を録音したので、いつものように演奏解説を書こうかと思ったのだけど、 ナショナルエディションの解説文を和訳したので先にこちらを上げておく。 かつてナショナルエディションには和訳の解説文が付いていたそうだが[1]、どういうわけか…
チェルニー30番1を録音したので、いつものように解説。 音楽的なことに関しては野口裕紀がけっこう細かく説明している(魚拓)。この人は指定のテンポ通りに弾いているだけあって、解説に説得力がある。本エントリーではもっと泥臭い技術的な話で、どうやった…
チュルにー30番2を録音したので、いつものように演奏解説。 例によって、指定速度で弾く前提での技術面に偏重した説明を行う。音楽的にためになる解説はPTNAの記事(魚拓)があるのでそちらを読むといいと思う。 楽譜はいつもどおり全音を使う。 リズムについて…
FF2のメインテーマを録音した。普段、ゲームとかアニメの曲を自分で耳コピしてピアノ用に書き出したときは演奏解説は書かないのだけど、今回はドレミ楽譜出版のファイナルファンタジー 1・2 オリジナルサウンドトラックを使ったので、容赦なく解説する。とは…
29番は全曲を難易度順に並べたチェルニー30番 30の小さな物語で一番最後に配置されているので、30曲で一番難しいかと思われるけど、別にそんなことはなく、むしろ弾きやすい部類に感じる。 全部で16小節しかなく、テンポも2分音符=100bpmなので非常に短い曲…