ブルグミュラー25の練習曲 16.ちょっとした悲しみ

 ブルクミュラー25の練習曲より16番ちょっとした悲しみ。
 DTMやってた頃に、この曲をちょっとアレンジしたものをMIDIで公開しているけど、かなり好きな曲。声部が綺麗に別れていてアレンジしやすい。当時は、こどものブルグミュラーという楽譜を使っていて、「かわいい嘆き」というタイトルだったと思う。
 1ページだけの曲がここから4曲続く。短いので譜読みが楽で良い。
 楽譜は例によって全音を使う。

速度について
 Allegro moderatoで結構速い。4分音符で84~90bpmとなっているが、ドイツ語初版では126bpmなので元はもっと速かったらしい。
 16小節の繰り返しアリなので、合計32小節になる。4/4拍子なので、4分音符128個の長さ。126個/分で割ると128/126*60=60.95秒の長さとなる。僕の録音が59秒なので、大体オリジナルの速度になってたらしい。全然意識してなかった。

 1小節目のdolenteというのは「悲しげに」という意味。ブルクミュラーはあまり見ない指示が多く、調べないと分からないことがよくある。
 全体を通して難所というような部分もないが、とにかくトレモロを軽やかに弾かなければならない。この部分は何故か全く苦労せずに弾けてしまったので、よくわからないものである。チェルニー30番を真面目にクリアした成果だろうか。順番が間違ってるなあ。
 結構細かく強弱の指示がある。ごく自然な強弱の流れなので、特に逆らうことなく弾くだけで効果的である。

79小節

 8小節目1回目の"dimin. e poco riten."が2回目にはない。1回目は音量とテンポを緩めて1小節目に戻るが、2回目は7小節末尾のデクレッシェンドのまま8小節入り、9小節でいきなりpになる。

1516小節

 最後、テンポも強弱も変化なくあっさり終わる。こういう部分がタイトルの「ちょっとした悲しみ」の意味に繋がる。

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