ブルクミュラー25の練習曲より18番気がかり。
楽譜は例によって全音を使う。
右手の強拍の部分が休符になっているため16部音符を均等に配置するのが難しい。24番のツバメも同様に各拍の第1音が休符となっている。この休符の所為で正確な音価を認識できずに音符と休符のバランスが崩れてしまう。スラーの部分をスタッカートにして練習するとタイミングはだいぶ改善された。
練習は拍を数えながらゆっくり始め、ゆっくりながら一定のリズムで弾けるようになったらテンポを上げるというごく普通のことしかしていないので、劇的なアドバイスとかは見当たらない。
・運指について
何故か1~3指を多用する指使いになっている。何か意味があるのだろうけど、どこにも説明がない。もしかしたら解説のされている楽譜があるのかもしれない。そんなわけで、あまり重要とは思えないので、ポジション移動の少ない弾きやすい運指に変更した。
・手元を見ずに弾く
25の練習曲集は1番から始まって徐々に音域を広げていく作りになっている。音域が広がると跳躍する距離が伸びていくので、手元を見ずに楽譜を見ながら弾くのが難しくなっていく。
跳躍の距離は手の開き具合で何度になるか体で覚えるしかないのだけど、普通に鍵盤に手を載せたときに1指:C、5指:Gに乗る形で練習を始める方が多いと思うし、ブルクミュラー25でここまで来るまでにそれなりの曲数をこなしてる筈なので、1-5指で5度の距離になるのは身に付いていると思う。同時に、その間の2,3,4指で2~4度の距離も身に付いていることになる。
次に身につける距離はオクターブである8度になる。ピアニストであれば外すとすごく恥ずかしい1オクターブの和音なので、当然掴めることを想定する。なお、この25の練習曲とかチェルニー30番は手の小さい子供も練習することを想定しているので、8度以上の和音は出てこない。
そして、5度と8度の間だが、5度よりも1音分広げたものが6度で、8度より1音狭くしたのが7度となる。ゆっくり練習している段階であれば、この距離の認識でできるが、速度を出したときはそういうことを考えずに掴められるようになってなければいけない。これはもう練習するしかない。
楽譜を見たときに瞬時に音と音の距離が分からない場合は上の運指のところの譜例にあるように楽譜に距離を書き込むと良い。楽譜を見たまま弾ければそこで立ち止まって手元を見るという必要もなくなるので、練習が捗る。
どうしても、手元を見なければならない場所ははっきりと楽譜に手元を見るように書いておく。
ここでは☆印を付けている。僕が普段楽譜に演奏上の注意点などを書き込むときに該当箇所を示すのに色々と記号を使うが、その中に☆も当然ある。こういう場合、書きやすい記号でかつ他と重複しない記号であれば良い。ついでにページの左上に「☆手元を見る」と書いている。数年後、すっかり忘れた頃にこの楽譜を見たら、この☆印は何だろ?ってなるに決まってるから。楽譜に解説を書き込むときは、他人が読んでも理解できる言葉で書く必要がある。数年後の自分は今の自分とは別の人間だと思ったほうが良い。
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