ブルクミュラー25の練習曲より、22舟歌。
舟歌という曲はショパン、フォーレ、チャイコフスキー、メンデルスゾーンと名曲が多い。そんな中、ブルクミュラーだけは名曲感がない。25の練習曲の中でもぱっとしない存在であるため、技術的に易しいというだけでは説明がつかない。舟歌はベネチアのゴンドラの船頭の歌という原点に帰ると船を漕ぎながら暢気に歌ってるという場面を考えると、日本の舟歌と似た性質であり、逆にショパンやフォーレは雄大に過ぎる感がある。
とりわけ難しい部分があるわけではないけど、全体を支配している左手伴奏の3音の真ん中の音が休符となっているリズム。
休符を正しい音価で休むというのが難しくて、よくブレる。タランテラでも同じことを言ってた気がする。タランテラの方は主旋律がこの形だったが、舟歌では伴奏がこうなっている。
どちらが簡単というわけではないが、舟歌はリズムを取ってるパートなので影響が大きい。リズム感がないと難しいと感じる。メトロノームに合わせてリズムを正確に取れるようにすると良いと思う。
ついでにいうと、毎小節音が変わるので、楽譜から目が離せない。
暗譜する気にならないので、手元を見ずにキーの位置を把握しなければならない。
あとは、和音をバラけさせずにピッタリ同じタイミングで打鍵すること。白鍵と黒鍵で高さが違うので、ポジション移動したときなどタイミングがずれやすい。
・テンポ
"Andantino quasi Allegretto" quasiは「殆ど~のように」という意味なので、殆どAllegrettoのようなAndantinoとなる。そんな細かいこと言われても知らんがなってなるけど、あくまでそういうイメージを持って演奏すればよいという程度の話と思っておけばよい。
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