官報

 先日、国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律の適用地域ってどこだっけな?と思って調べようとしたんだけど、これが全く見つからない。官報で報告するだけで、まとまったデータとして公開していないのかも知れない。どうしても調べたいなら有料の官報情報検索サービスを利用しろということなのかもしれない。この検索サービスというのも極めて不親切なもので、申込みには最寄りの官報販売所に行かなければならない。この官報販売所なるものは愛知県に2箇所ある他は各県に1箇所ずつ合計48箇所しかなくて、商売しようという意志は感じられない。というよりも、積極的に時間経過で闇に葬りたいように感じる。過去の官報を調べられるとかなり色々な情報が分かる。例えば、村田蓮舫帰化した件が官報に必ず載っているはずなので、そういうのを調べることができる。そういうことをされると困る人がいて、出来るだけ検索する人がいないようにというシステムにしているのだと思う。
 ところで、上の静音の保持に関する法律については過去に何度書いたことがあるけど、官報に上がる度にエントリーを書いていては面倒でかなわないし、政党では自民党と民主党だけがこの要請をしていることが分かって満足したので取り上げるのを止めてしまった。しかし、上に書いたようにこういう情報が秘匿されているのは気に食わないのでバックアップをとって公開しておくことにした。
 とはいえ、この法律の要請がある度にエントリーを上げるのは面倒でかなわないので、何件かまとめてあげたり、何か別のネタを一緒に上げたりすることにした。

 平成29年1月12日官報p3(魚拓)

 自民党民主党だけかと思ってたら公明党もだった。多分、以前調べた時は見落としてたんだと思う。創価学会のストーカーじみた折伏を棚に上げて静音の保持もあったもんじゃないような気がするけど、今回は創価学会についてのエントリーじゃないのでここでは追求しない。
 静音の保持に関する法律については以上だけど、これとは別に2月1日に「再審による無罪判決の公示」というのがあった。
 平成29年2月1日p10(魚拓)

官庁報告
法務
再審による無罪判決の公示
 佐藤公貴(住居福島県須賀川市岩崎一番地サンフォーリスト103号、無職、昭和55年10月5日生)に対して、「平成27年3月4日福島市松川町浅川字若宮21番地先道路で起こした衝突・物損事故の報告義務に違反した」との事実につき、略式命令(罰金3万円)が確定していたが、最新の結果犯罪の証明がなかったので、平成28年11月9日無罪の言い渡しをした。
   郡山簡易裁判所

 何を伝えたいのかよく分からない。当て逃げの判決が覆ったという内容を官報で報告するものなのだろうか。不可解な報告である。

20170325追記
 20170317の官報に「再審による無罪判決の公示」が載っている。
 平成29年3月17日p11魚拓

官庁報告
法務
再審による無罪判決の公示
 朴龍晧に対して、「第一、共犯者と共謀の上、平成7年7月22日午後4時50分頃、大阪市東住吉区内の当時の被告人宅に火を放ち全焼させるとともに、その頃、共犯者の長女(当時11年)を焼死させて殺害し、第二、共犯者と共謀の上、同女を殺害した事実を秘して災害死亡保険金の支払を請求し、現金を詐取しようとしたが、その目的を遂げなかった。」との事実につき、有罪判決が確定していたが、最新の結果犯罪の証明がなかったので、平成28年8月10日無罪の言い渡しをした。
  大阪地方裁判所
 青木惠子に対して、「第一、共犯者と共謀の上、平成7年7月22日午後4時50分頃、大阪市東住吉区内の当時の被告人宅に火を放ち全焼させるとともに、その頃、共犯者の長女(当時11年)を焼死させて殺害し、第二、共犯者と共謀の上、同女を殺害した事実を秘して災害死亡保険金の支払を請求し、現金を詐取しようとしたが、その目的を遂げなかった。」との事実につき、有罪判決が確定していたが、最新の結果犯罪の証明がなかったので、平成28年8月10日無罪の言い渡しをした。
  大阪地方裁判所

 これは結構有名な事件なので覚えている人も多いと思う。これがこの事件の周辺を見るにこれが無罪になるのかと疑問を覚えるが、今回は官報に関するエントリーなので、そちらについては論じない。
 官報で無罪判決を報告するものなのかという疑問を上で呈している。これくらい有名な事件であったら新聞とかで報道しても良さそうなものだけど、官報で報じる以上は有名だとか社会的に影響力が強いとかいった曖昧な理由は掲載基準となりえない。
 それで調べてみたところ、刑事訴訟法第453条に「再審において無罪の言渡をしたときは、官報及び新聞紙に掲載して、その判決を公示しなければならない。」とあった。
 というわけで、再審無罪の場合は官報に掲載されるらしい。
 逆に言うと再審による無罪というのはそれほどに珍しい現象だとも言える。


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 20170625 官報 静穏の保持に関する法律 刑法
 20170406 官報 静音の保持に関する法律 消費税
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 20150214 国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律の規定により、政党事務所周辺地域を指定する件
 20141021 国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律の規定により、政党事務所周辺地域を指定する件

ジムノペディ1番 演奏解説

 ジムノペディ1番を録音した。全然弾きたいなんて思っていない曲だったのだけど、リクエストを受けたので、難しい曲でもないので弾くことにした。
 ついでに楽譜も浄書して上げた。手元に楽譜がなかったのでIMSLPでダウンロードしたのだけど1ページに纏まっているものがなく、複数ページに亘ると持ち歩くのに邪魔なので1ページに纏めた。
 オリジナルの楽譜は右手と左手で上下の段に分けて書いてあるのだけど、それだと右手で和音を取ったりする部分で音符を見落とすことが屡々あったので、和音は全部まとめた。作者の意向とは異なるが、自分としてはこうした方が読みやすい。

 普段通りに技術的な面を解説しようにも技術的に難しい部分がないので譜読みとか、曲を覚えるとこらへんについて解説する。
 好きでもない曲を暗譜するのも癪なので、楽譜を見ながら演奏することにした。テンポの遅い曲なので楽譜を見ている余裕がある、と見せかけて左手が跳躍し続けるので結局ある程度は覚えなければならない。出来るだけ曲の構造を整理して、覚える情報を減らしたい。
 最近のブームに乗じて楽譜に和音名を書き込んだ。少し曲の構造が見えてくるので理解しやすくなるけど、かと言って和音名を見てすぐに押す音が分かるほど僕自身音楽に通暁していないので、解説を書くのにちょっと役立つくらいしかご利益はない。

 左手の跳躍のせいで楽譜と手元を交互に見ることになる。右手は1オクターブ以上の跳躍がないので基本的に手元を見なくても手探りで押すキーを特定できる。
 1,2拍目の音を確認しておき、左手、1拍目のベースを押すと同時に2拍目中声部の和音を押す位置に照準を定めて記憶にインプットする。 視線を楽譜に移すと同時にインプットした記憶を頼りに左手2拍目を打鍵。3拍目の後半までに次の小節の内容を覚えて次の小節頭のベース音に左手を伸ばす。なお、「次の小節の内容を覚えて」と書いたけど、譜読みを終えた時点で楽譜に書かれていることは殆ど覚えている筈なので、「次の小節の内容を確認する」というのがより正確。
 これを39小節×2回繰り返すと演奏が終了する。

1~16小節

 1~4小節が伴奏で、5~8小節がメインテーマとなる。これを2回繰り返して16小節。
 1~16小節は1~2小節の伴奏を繰り返す。1小節がD:IV7で2小節がI7なので、16小節まで延々7の和音が続くことになる。
 9~12小節はこの曲唯一のフォルテ。何故この部分をフォルテに指定したのか分からない。でも12→13小節のf→ppのデュナーミクは劇的でよろしいと思う。

23~31小節

 この部分、左手のベース音が全てDである。
 24~26小節と29~31小節の左手は同じ音。

40~45小節

 この部分、左手のベース音が全てEである。

 やはり、特に書くことがないのでこの程度になってしまった。曲の背景とか、エリック・サティとかについてならいくらか書けるのだけど、やはり好きでもない曲について長々書く気にもならないのでこれくらいで勘弁してほしい。
 譜例のサイズが一々異なっている辺りにもやる気のなさが滲み出ている。

2009118の再掲 ニュースとか

 20091118のニュースとかの再掲です。当時のことは全然覚えてないのですけど、警察・司法は全然変わってないなあと今更ながら思います。
 だいぶ経ってるので法律変わってるかも。

Freitag 13. November 2009.
奈良県警が無関係の学生宅を捜索 逮捕少女の「この人…」申告信じ
 偽札を偽造した女子中学生がそこら辺にいた男性を捕まえて、「この人にやらされました」と言ったとか。この発言が根拠に裁判所は令状を発行、家宅捜索という流れ。
 いい加減、警察とか裁判所とかは女の言葉を盲目的に信じるのは止めていただきたいんだけど、それができないあたり無能の無能たるゆえんだったり。
 奈良県、恐ろしくて近寄れないな。・・・・と、以前も思ったことがある。児ポ禁法だ。奈良県子供を犯罪被害から守る条例という条例で児童ポルノ単純所持禁止が条例で制定されている。公明党とかの変態議員たちが進めようとしている児童ポルノ単純所持禁止と微妙に違う点は、「子ども」の定義が13歳未満ということ。あと、多分この書き方だと2次は含めない。
 とにかく、奈良に近寄るのはもう止そう。

亀井氏、外国人メンバーを問題視
 事業仕分けのメンバーに、モルガン・スタンレー証券ロバート・フェルドマン経済調査部長が起用されたらしく、静香ちゃんが猛反発をしている。
 確かに、これ以上アメリカに日本経済を食い散らかされてはたまらない。与党にもまともな考えの人間がいるもんだなぁ、と一瞬思ったんだけど、今の内閣はアメリカには噛みつくんだったな、と思い出した。これがアメリカじゃなくって中国や朝鮮だったら同じことを言うつもりなのかなぁ。

 最近、ZWEI2を始めた。というか、クリアした。1週間くらいかけて28時間弱やったんで、1日当たり4時間弱。おかげでピアノの練習とか積読解消とかがまったく進まない。
 それにしても、2週目はレベル据え置きじゃあないんだね。分かってたら、もっと短時間でクリアして、2週目に時間を回したのに。そんなわけで、今2週目。ボスの攻略法が分かっているから割とあっさり進む。

テキストファイルをUTF-8で作成する

 このブログを書く時はテキストファイルで書いたものを貼り付けている。
 それで、テキストファイルの編集ソフト(テキストエディタ)なんだけど、メモ帳αというソフトを使っている。だいぶ前はWindows付属のメモ帳を使っていたのだけど、ファイルを保存するときにウィンドウの右端部分で勝手に改行するという不具合をMicrosoftが修正する気がないようなので色々と検討した結果、メモ帳αを使うことになった。
 以前、メモ帳αの起動がやけに遅くなる事があって、その時はTeraPadを使っていたのだけど、いつの間にかメモ帳αの起動がそれほど遅くなくなったのでシンプルで使い慣れたメモ帳αにまた戻した。なお、現時点でも起動には若干時間がかかる。
 メモ帳であれば、第3・4水準漢字とか、特殊な記号とかを使ったときにメモ帳であればファイルを保存するときに次のようなエラーが出る

 このファイルはANSIテキストファイルとして保存すると失われてしまうUnicode形式の文字を含んでいます。Unicodeの情報を保存するには、下の[キャンセル]をクリックし、[文字コード]から[Unicode]を選択してください。続行しますか?

 UTF-8を選択すればよいのだけど、メモ帳αだとそういった親切な提言はなく、規格外の文字は削除されてしまう。使っているこちら側には何が良くて何が駄目なのか分からないので非常に困る。恐らく、過去の記事で知らないうちに消されてしまった文字がたくさんあるんだろうけど、怖くて調べられない。見つけたらそのときに直していこうと思う。
 そんなわけで、最初からUTF-8のフォーマットでテキストファイルを作るように出来ないかなと調べてみた。
 マイナビニュースでそんなやり方が説明されていた(魚拓)。有り難い。
 やり方は次の通り。

1.メモ帳を起動し、文字コードUTF-8に変更してから「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Templates\NewText.txt」として保存。
2.管理者権限で「regedit」を実行。
3.レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT \ .txt \ ShellNewキーを開く。
4.文字列値「NullFile」を削除する。
5.新規作成で文字列値を選択肢、「FileName」に値名を変更、値のデータを「NewText.txt」に変更する。
6.[F5]キーを押してから、レジストリエディターを終了する。

 マイナビニュースではWindows7で説明していたけど、Windows8.1でも同様にできた。それと、どういうわけかUTF-8の空テキストファイルを作るのに何回か失敗した。UTF-8で保存しようとしてもShift-JIS(自動判別)に戻されてしまった。何回かいろいろ試したら出来たのでそれで良しとしている。
 UTF-8だと当然ファイルサイズは大きくなるけど、思ったほどは大きくならなかった。1.2倍くらいでしかない。

 なお、Windows10ではMicrosoftがなんかやる気を出したそうで、右端で改行される問題が解決したらしい。メモ帳に戻ろうかな。

チェルニー30番16 演奏解説

 チェルニー30番16を録音したので解説する。
 いつも通り、楽譜は全音版を使う。例によって、演奏する上で特に注意するべきことは楽譜の解説に書いてあるので、その部分は割愛し、もっと瑣末なメカニカルな部分を始め低レベルな解説をする。まともな解説はピティナが行っているのでそちらを参照されたし。

 この曲についてはリストの超絶技巧練習曲8番との類似性を指摘しておきたい。

 こんな感じでよく似ている。難易度はぜんぜん違うけど。
 チェルニーが先でリストが参考にしたと思われそうだが、チェルニー30番は1856年出版、超絶技巧練習曲3版は1852年出版だが、超絶技巧練習曲2版は1837年の出版でこちらも譜例と同様なのでリストのほうが遥かに先に出している。現在、2版の楽譜は友人に貸出中で譜例を示せないのが残念である。
 チェルニーとリストは師弟関係なのでお互いの曲は何かしら意識していて当然なので超絶技巧練習曲がチェルニーに影響を与えていておかしくはない。

 チェルニー30番を始めたきっかけが出来るだけ手元を見ずに楽譜を見ながらピアノを弾けるようになろうという試みだったのだけど、この16番にいたては跳躍が多すぎて手元を見ずに弾ける気がしなかったので、最初から暗譜するつもりで割り切って練習したので、とりわけ苦労もなく譜読みというか暗譜終了。
 暗譜してしまえばそんな難しい部分のある曲でもないのですぐに録音して終われるだろうと思っていたのだけど、指定のテンポで合わせてみたら結構速くて結局それなりに難儀した。

 この曲は5音からなるスケールとスタッカートの和音が特徴である。ゆっくり弾く分には全く問題は生じないのだけど、速度を出すとこの2点のどちらも演奏上の障害となる。次にそれぞれ説明を試みる。

・スケール
 この速度でffで弾こうとするとかなり力を込めないと弱い指ではキーを最後まで押し込めずに音を出しそびれてしまう。指先で手前に引っ掻くようにすると理想的な音が出せるが難しい。人間の手は均質な指の付き方をしていないためである。
 すると、普通にキーを押し下げて打鍵し、指を上げて離鍵するとか、手をローリングして弾くとかすることになる。本来、脱力と指の独立で解決するべき問題だけど、そんな技術は一朝一夕で身につくものではない。どうやって、ない技術をごまかしつつ工夫に工夫を重ねて弾くかを考える。ちなみに、ピアノ脱力奏法ガイドブック 2 <実践編/チェルニー30番を使って>にある「すべての音をノン・レガートで練習しましょう」というのは問題を正面から捉えた良い提言である。
 この5音のまとまりで音が出ないのは決まって4音目である。体の使い方が悪いと言ってしまったらそれまでで分析もへったくれもあったものではない。何がどう悪くてどのように弾いたら良くなるかを分析しなければ、ひたすら練習したところで時間の浪費にしかならない。
 まず、脱力できていない点に注目する。先に打鍵した指がキーの上に残っていて、これがつっかえ棒のようになって次の打鍵のための手の動きを妨げている。手を鍵盤に近づけようとしても、先に打鍵した指が鍵盤と手の距離を近づけさせまいとするため打鍵出来ないのである。これが脱力できないことによる障害である。一つの解決案として、手のポジションを鍵盤の上でなく鍵盤の横に持ってくることである。かなり低い位置に手が来るようになるので、椅子を低くするか猫背になるかしなければならない。僕としては普段から椅子を一番低い位置に合わせているのであんまり気にならない。とにかく、肘が鍵盤よりも下に来る、グールドの如きピアノの先生に怒られる演奏スタイルになる。脱力が出来ない苦肉の策としてやっているのだから褒められたものではない。それはそうと、手を鍵盤の上から鍵盤の横に移動させることで、つっかえ棒による抵抗がなくなる。抵抗はキーの移動する方向に対する動きに対して起こるのだが、このポジションでは指と鍵盤が90度近い角度となって抵抗となるような力を発揮できないのである。モーメントにcos 90°をかけるのと同じ原理である。
 これで解決かと思いきや、そうは問屋がおろさない。やっぱり脱力しなきゃなんないよね、なんて今更当たり前のことを言うつもりはない。ある程度は良くなったが、不完全である。これは演奏をビデオで撮影して漸く分かることである。独学ではなくレッスンを受けているのであれば先生から指摘をしてもらえるんじゃないかなと思う。打鍵の際に指が鍵盤の上に乗るのだけど、鍵盤がほとんど動かないのである。ピアノのキーが重いというのもあるのだけど、それにしてもほとんど動かないってのはないでしょう。これは脱力ではなく指の独立の問題である。一つ前の指が打鍵したタイミングで指の力を抜くのだが、一緒に隣の指の力も抜いてしまいキーを押すのに必要な力が失われてしまうのである。独立した指を獲得するための訓練をしても良いのだけど、当然ながら苦難の道程であり即効性はない。一つの解決策として、力を抜かずに指を振り抜こうという強い意志を保つことである。速い速度で演奏すると、一音一音に込めるられる打鍵のための意志は時間に比例して弱くなってしまうので、短い時間に細切れにされても消えないような強い意志を持って打鍵することである。もう一つの解決策は手元を見ることである。手元を見ることによってこの指を動かさなければならないという意志を忘れずに貫徹することができるようになる。そんなことを言っても演奏中の視線は必要に迫られて見る場所を固定しなければならなず、そんな風に好きな場所を眺めているような自由度はないのでこれもなかなか難しい。

・スタッカートの和音
 パッセージの間に入るスタッカートの和音なんだけど、打鍵に要さない指が打鍵の衝撃で勝手に降りてきてキーを押してしまう。これはどういうわけか右手ばかりに起こった。脱力しているせいでこのようなことになるので、頑張って指を上げていなければならない。そもそも人間の手ってのは手を開く方の力はかなり弱い、というかピアニストでもなければそんな力を鍛える機会がない。でもピアニストであればこの力は鍛えなければならない。昔から言われるように、手をグッパッする運動をするといいんじゃないかな。根津栄子編のチェルニー30番に具体的なやり方が描いてあるけど、グッパッするだけなのでやり方とか割とどうでもいい。
 YouTubeなどでピアニストの演奏動画を見てると巨匠と呼ばれる方々はみんな打鍵に要さない指はあんまり動かない。というかそもそも余計な動き自体少ない。そして、使わない指がキーに触れないように凄く気をつけて演奏しているのが見える。一つの指を動かすと他の指も一緒に動いてしまうとか言ってるレベルでは実現できないのは間違いないのだけど、無理だと言って諦めずにそういった努力はしましょうね。ホロビッツの英雄ポロネーズを見てそう思った。

 暗譜する際に、和音とパッセージの音の位置関係について微妙な関連があるので、こんな感じで関連する音符を○で囲んで記憶の助けにした。
 ついでに、調性を調べたり和音にコード名を付けてみた。

12小節

 ☆後半右手、G→Gの1オクターブの距離を手で覚えておき、ポジション移動の必要な左手を注視する。

13~14小節

 ✡9番の演奏解説でも描いたが、右手の下降スケールは肘を外側に向け、手を内側に向けると弾きやすい。3,4指が1指を跨ぐときの移動距離が短くなるためである。
 ※右手の下降スケールをこの速度で弾こうとすると手元を見ていないと精度が下がって外してしまう。その為、右手を注視することになるのだけど、従って左手を見ることが出来ない。13小節では左手がポジション移動するので手元を見たくなるが、それは叶わない。ここでは小節最初の音を押す前後に左手周辺の様子位置関係を記憶し、その記憶をもとに左手の次の位置を正確に定めて打鍵する。
 この鍵盤上の位置関係を記憶するというのは手元を見ずに弾く上で重要なポイントなので、必要に駆られずともする癖をつけておくと手元を見ずに弾くこと、つまり速い譜読みや初見奏へ繋がるテクニックである。

20、29~30小節


 これらの下降スケールは全て白鍵なので、グリッサンドでクリアすることができる。その際は速度に注意すること。当然ながらピアノの先生の前でこういうことをすると凄く怒られそうなので、やるにしてもチェルニーってつまらないの?にあるようにあくまで余興としておくこと。

25~28小節

 和音が小節毎に切り替わり、C: IV→I→IV→Iという並びになっている。勿論、演奏している最中にそんなことを認識している余裕はない。

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