宇田川榕菴の舎密開宗を読んだ。田中実による現代語訳だけど。
舎密開宗というのは天保8年(1837年)から弘化4年(1847年)にかけて発行された日本最初の化学書で、だいたい中学高校で習うような内容が書かれている。D・ウィリアム・ヘンリーによるChemie, voor, beginnende liefhebbers of aanleidingの和訳をベースに榕庵の私見や研究、他書の記載をまとめたものである。現代の知識で読むと怪しい部分がいくらかあるが、江戸時代のイメージからはかけ離れたちゃんとした化学書である。西洋における19世紀前半としては最先端に近い内容が書かれている。
国会図書館、早稲田大学、国文学研究資料館、岐阜市立図書館、龍谷大学、Googleブックスなどで原本が公開されており誰でも読むことができる。また、楽天Koboで電子書籍化されていたり、長野電波技術研究所附属図書館でコピー本の配布を行っている。
古文にしてはかなり現代語に近い言葉で書かれており、五千円札の人の読みづらい文語体なんかよりも遥かに読みやすい。とはいえ、やはり固有名詞を全て漢字で書いていたり、難しい言葉を使っていたりと、それほど気軽に読み終えられるものでもない。それで上記の現代語訳を読んでみた。
現代の科学水準では既に役目を終えているので、科学の発展に資するものではない。しかし、古典への興味という点では捨てたものではないので、検索性のために目次を書き出すことにした。基本的に田中実の訳としているが、分かりづらい語についてはいくらか手を加えた。
初編 | |
○巻1 | |
第1章 | 化学親和力(凝集力、集合親和力、集合引力、付着力、同質成分、異質成分) |
第2章 | 溶解(溶媒、溶質、容和、用器分散) |
第3章 | 熱は溶解を進める(結晶、塩膜、結晶点) |
第4章 | 溶解は分散を促す(分散、分解) |
第5章 | 溶解の難易 |
第6章 | 溶解は撹拌を進める(リトマス) |
第7章 | 親和は水を必要とする(硝酸銅の製法) |
第8章 | 甲と乙とが丙に頼って親和する(ツーエイゲネンデ・フルワンドスカップ(特殊適合親和力)) |
第9章 | 飽和 |
第10章 | 親和は物質の性質を変える |
第11章 | 単親和力(単択親和力) |
第12章 | 複親和力(複択親和の図、ジスポネーレンデ親和力(素因親和力)) |
第13章 | 熱素(光素、光素の伝達、天然の七色を電気の両極に例える) |
第14章 | 熱素は物体の体積を拡大する(試験法) |
第15章 | 熱素の増減(温度計) |
第16章 | 熱素は平均を好む(ランフォードの試験法) |
第17章 | 熱素の伝達(試験法) |
第18章 | 沸騰温度(温度計を用いて山の高さを測る。諸液体の沸点) |
第19章 | 固・液・気三体(ジゲストル(蒸煮釜)) |
第20章 | 熱素は親和を助ける(顕熱素) |
第21章 | 氷の潜熱素(試験法) |
第22章 | 顕熱素は氷を融解する(顕熱素を測る方法) |
第23章 | 個体は融解するとき寒冷を生ずる(人工寒冷、水銀の凍結) |
第24章 | 液体は固化するとき熱を発生する(発熱) |
第25章 | 蒸気の温度(試験法) |
第26章 | 液体が蒸発するとき温度が下がる(カヴァルロの試験) |
第27章 | 蒸気が液体となるとき温度が下がる(試験法) |
○巻2 | |
第28章 | ガスの捕集(目盛り鐘の製法、水槽、水銀槽、集気ロート) |
第29章 | ガスは潜熱素を蓄える(蒸気とガスの区別) |
第30章 | ガスは気圧に左右される(試験法) |
第31章 | 酸素ガスの製法(5種の方法) |
第32章 | 酸素ガスの性質(物を燃やす試験法) |
第33章 | 燃焼後の体積縮小(試験法) |
第34章 | 燃焼物の重量増加(酸素ガスの重量) |
第35章 | 酸素ガスは呼吸に利用される(血液の色) |
第36章 | 窒素ガスの製法 |
第37章 | 窒素ガスの性質(ニットリキュム(窒素)) |
第38章 | 空気の作用(空気は水の何倍軽いか) |
第39章 | 空気の分離(ユージオメーター) |
第40章 | 呼気と吸気(吸気は肺静脈の血液に親和する) |
第41章 | 水素ガスの製法 |
第42章 | 水素ガスの溶解性 |
第43章 | 水素ガスの燃焼性(化学ハーモニカ、酸化水素ガス、酸化水素フイゴ、ヴォルタ氏のユージオメーター) |
第44章 | 水素ガスの性質(試験法) |
第45章 | 水素ガスの軽さ(試験法) |
第46章 | 水の成分(元体) |
第47章 | 水の合成 |
第48章 | 水の分解 |
第49章 | 電気を用いる方法 |
第50章 | ヴォルタ氏柱を用いる方法(カルヴァニ電気、陰極、陽極、エールステッドの装置、アルカリあるいは塩類の分解) |
○巻3 | |
第51章 | 水は気体を含み、気体は水を含む(水中の気体、魚の聴覚、湿度計) |
第52章 | 水はよく物を溶かす(可溶物、水の温度変化) |
第53章 | 塩類は溶解して空気を発生する(試験法) |
第54章 | 水は物を溶かして体積を変える(試験法) |
第55章 | 水による物の溶解は気圧に左右される(試験法) |
第56章 | 水は凍結して堆積を増す(氷の重さ、氷の形、雪花六出) |
第57章 | アルカリ(アルカリ金属、土類金属、準金属、アルカロイド) |
第58章 | カリ及びソーダ(固性アルカリ、揮発アルカリ、白熱、カリ液の製法、カリウム、ポッタシウム、ソーダ液の製法、ソウジウム、ナーテル) |
第59章 | アンモニア(製法) |
第60章 | アンモニアは水に溶ける(試験法、アンモニア水、○付録 硫化アンモニア) |
第61章 | アンモニアの成分(分解法) |
第62章 | 酸類(酸素酸、水素酸、酸類の区別と名称) |
第63章 | 炭素(ダイアモンド) |
第64章 | 炭素の製法(デーべライナー氏の方法) |
第65章 | 炭素は酸素と化合する(炭酸ガスの成分) |
第66章 | 炭酸ガスの製法 |
第67章 | 炭酸ガスは炎を消し、生物を殺す |
第68章 | 炭酸ガスは植物を毒する(試験法) |
第69章 | 炭酸ガスの重さ(試験法) |
第70章 | 炭酸ガスは水に溶ける(試験法) |
第71章 | 炭酸はカルキと化合する(石灰水による炭酸の試験、○付録 酸化炭素) |
2編 | |
○巻4 | |
第72章 | 炭酸アルカリ(次炭酸塩、過酸炭酸塩、炭酸親和表) |
第73章 | 炭酸はカリと化合する(試験法) |
第74章 | 炭酸カリの性質(品位試験、炭酸水銀) |
第75章 | ポットアス(真珠灰、酒石塩、アルセム塩、固硝石) |
第76章 | ポットアスの炭酸を測る方法 |
第77章 | ポットアスのカリ分を測る方法 |
第78章 | ポットアスの性質(成分) |
第79章 | 結晶炭酸カリ(成分、製法) |
第80章 | 炭酸ソーダ(バリルラ、製法、成分、ケルプ) |
第81章 | 炭酸アンモニア(製法、成分、鹿角塩) |
第82章 | 炭酸アンモニアの性質 |
第83章 | 炭酸水素ガス(可燃性、○付録 第二炭化水素ガス、塩酸エーテル) |
第84章 | 硫黄(硫黄華、管硫黄、溶融温度) |
第85章 | 硫酸(次亜硫酸、亜硫酸、次硫酸、全硫酸、ドイツ硫酸) |
第86章 | 硫酸の性質(イギリス硫酸、○ 付録 氷状硫酸) |
第87章 | 硫酸の分解と精製法(再蒸留法) |
第88章 | 硫酸ガス(製法、硫黄精) |
第89章 | 硫酸ガスの性質(動植物の色の退色) |
第90章 | 亜硫酸水(水に溶ける性質、製法) |
第91章 | 硫酸アルカリ(塩基、硫酸塩、亜硫酸塩、礬類) |
○巻5 | |
第92章 | 硫酸カリ(製法、○付録 亜硫酸カリウム、シュタール覇王塩) |
第93章 | 硫酸カリの性質(成分、植物の灰は硫酸カリウムを含む) |
第94章 | 硫酸ソーダ(製法、成分、○付録 カーレル泉塩) |
第95章 | 硫酸アンモニア(成分、エトリュリイン湖水) |
第96章 | 硫化アルカリ(製法) |
第97章 | 硫化水素ガス(製法、成分) |
第98章 | 硫化水素ガスの性質(5色の文字を現す方法) |
第99章 | 硫化水素ガスは水に溶ける(ハロゲート泉) |
第100章 | 硫化水素はアルカリと化合する(硫化水素酸塩) |
第101章 | 窒素は酸素と化合して、硝酸となる(成分、製法、希少酸の製法) |
第102章 | 硝酸の性質 |
第103章 | 硝酸の分解 |
第104章 | 硝石ガスの性質(ユージオメーター) |
第105章 | 硝石ガスの分解と合成(造酸元素、受酸元素、硝石ガスの捕集法) |
第106章 | 亜硝酸(蒸留法、水を混ぜると変色する、強水、安全管、○付録 次亜硝酸) |
第107章 | 酸化窒素ガス(成分) |
第108章 | 酸化窒素ガスの製法 |
第109章 | 酸化窒素ガスの性質 |
第110章 | 硝酸カリ(サル・プリュネルラ、硝石の製法、硝石の精製法、成分) |
第111章 | 硝酸カリの分解(硝酸カリの製法) |
第112章 | 賽雷酸(処方、音の出る理由) |
第113章 | 銃薬(処方、理由、のろし火の色、炸薬、○付録 鎔金散の処方) |
第114章 | 硝酸ソーダ(さいころ硝石、成分) |
第115章 | 硝酸アンモニア(成分、結晶形) |
○巻6 | |
第116章 | 塩酸(製法、塩化水素、塩化水素酸、ミュリアチキュム) |
第117章 | 塩酸は水に溶ける(製法、希塩酸、発煙海塩精) |
第118章 | 塩酸カリ(シルヴィウス解熱塩、製法、消火の偉効) |
第119章 | 塩酸ソーダ(海塩、山塩、石塩、泉塩、結晶形、成分) |
第120章 | 塩酸アンモニア(磠砂、精製法、成分) |
第121章 | 酸化塩酸ガス(塩素ガス、捕集法、ハロゲニュム) |
第122章 | 酸化塩素ガスの性質(退色性) |
第123章 | 酸化塩素ガスは水に溶ける(塩素水) |
第124章 | 酸化塩酸カリ(製法) |
第125章 | 酸化塩酸カリの奇性(近年舶来のつけ木数種) |
第126章 | 酸化塩酸ソーダ(塩素酸ナトリウムの製法) |
第127章 | 酸化塩酸アンモニア |
第128章 | 亜硝酸塩(王水、製法、妃水、製法) |
第129章 | 燐とその製法(クンケル氏の方法、ジョオベルト氏の方法、リンの性質) |
三編 | |
○巻7 | |
第130章 | 燐の燃焼性(溶融と沸騰の温度、液状リン、発煙リン) |
第131章 | 燐を酸化する方法(液状リン酸、第17図の解説、全・亜の2種類、4等級のリン酸とその成分) |
第132章 | 燐酸(製法、融化燐酸、乾固燐酸、燐ガラス) |
第133章 | 燐酸の化合(リン酸塩) |
第134章 | 燐酸ソーダ(真珠塩、尿塩、○付録 燐酸カリ、小天地塩) |
第135章 | 燐酸アンモニア |
第136章 | 燐化水素ガス(鬼火、夜燈) |
第137章 | 硼酸(製法、○付録 ホウ素の製法) |
第138章 | 硼酸の性質(次硼酸塩、過硼酸塩) |
第139章 | 硼酸ソーダ(硼砂石鹸の処方、○付録 ティンカル、硼酸カリ及びその製法) |
第140章 | カルキ(カルシウム) |
第141章 | カルキは水と化合する(石灰乳、石灰水の製法) |
第142章 | 硫化カルキ(プロデュクト、○付録 カントン燐) |
第143章 | 燐化カルキ |
第144章 | カルキは酸類と化合する(親和力表) |
第145章 | カルキは炭酸と化合する |
第146章 | 炭酸カルキ(石灰石) |
第147章 | 硫酸カルキ(焼石膏) |
○巻8 | |
第148章 | 硝酸カルキ(○付録 バルドゥイヌス燐) |
第149章 | 塩酸カルキ(水銀を凍結させる方法、カルキ油、ミラクリュム・セーミカ(=化学マジック)) |
第150章 | 燐酸カルキ(獣骨の白灰、○付録 酸性燐酸カルキ、亜リン酸カルキ、硼酸カルキ、ボラシット(方硼石)、トウルマーリン(=電気石)) |
第151章 | 弗酸カルキ(漢渡来の紫石英、蛍石、蛍砂) |
第152章 | 弗酸(製法、フッ化ホウ酸、○付録 フリュオリネ(=フッ素)) |
第153章 | 弗酸の奇性(ガラスに図を描く方法) |
第154章 | 苦土(マグネシウム) |
第155章 | 炭酸苦土(良質のマグネシア・アルバの製法) |
第156章 | 硫酸苦土(エプソム塩、○付録 硝酸マグネシウム、塩酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、尿石、酢答、アンモニアリン酸苦土、図) |
第157章 | 礬土(陶土、粳米土、アルミニウム、白不子、高嶺、磁器坏の材料、ペーロメートル(=高温計)の製法と目盛り) |
第158章 | 過硫酸礬土加カリ(=カリウム明礬)(明礬、枯礬(=焼明礬)、ヒリテス、青蒙石、涅石(でっせき)、ローマ明礬) |
第159章 | ピロホリュス(製法図解) |
第160章 | 珪土(糯米土、始生山、後生山、終生山) |
第161章 | 珪土はアルカリと化合する(珪土アルカリ、シリシウム(=ケイ素)、珪土を含む鉱泉) |
○巻9 | |
第162章 | ガラス(黒ガラス、ベーケル・ガラス、ロイテン・ガラス(=菱形窓ガラス)、クリスタル・ガラス、フリントガラス、付録 レオミュール磁器) |
第163章 | 重土(バリウム、重土水) |
第164章 | 炭酸重土(ウィテリット) |
第165章 | 硝酸重土 |
第166章 | 塩酸重土 |
第167章 | 硫酸重土(重晶石、○付録 ボロニア燐等) |
第168章 | ストロンチアン土 |
第169章 | ジンコン土、甘土、イットル土、アグスト土、付録 着色ガラスの処方(血紅色処方、ルビー色処方、柘榴色処方、瑪瑙色処方、紫石英色処方、紅紫色処方、黄金色処方、黄宝石処方、橄欖石色処方、黄ダイヤモンド色処方、碧玉色処方、エメラルド色処方、海緑宝石色処方、黒色ガラス処方、黒瑪瑙色処方、乳色ガラス処方、トルコ石色処方、桃花色ガラス処方)、染め付け薬着色剤(ホンダントの処方、錫ガラスの処方、鮮黄釉処方、紅釉処方、橙黄釉処方、緑釉処方、青釉処方、白釉処方、光黒釉処方、深黒釉処方)、釉薬の処方、琺瑯材料の処方(白琺瑯の処方、乳白色処方、碧色処方、天監色処方、緑色処方、スミレ花色処方、紫色処方、黄色処方、黒色処方、顔山雑記説) |
4編 | |
○巻10 | |
第170章 | 金属の酸化と還元(ベリマン氏金属樹酸表、レデュクチオ、還魂法、比重、比重略表) |
第171章 | 金(マルク、カラット、アース、試針、比重、延展性、トリュデーヌの火珠、チルンハウゼン火鏡) |
第172章 | 塩酸金(磁器に金の絵を描く方法) |
第173章 | 雷金(沈降法、爆発の原理図解) |
第174章 | 金溶液の分解(布や帯に金画を表す方法) |
第175章 | カッシウス氏紫金(成分) |
第176章 | 金はエーテルに溶ける(アウルム・ポタビレ、鉄に金メッキをする方法、付録 金メッキ諸法、鍍金法と罩金蝋、色上げ剤の処方、メッキの金を剥がす方法) |
第177章 | 金は硫化アルカリと化合する |
第178章 | 白金(比重、白金高温計) |
第179章 | 白金の溶融(融剤、ジャネッティの白金溶融法) |
第180章 | 塩酸白金(ボーメ氏の浮き秤、付録 雷白金) |
○巻11 | |
第181章 | 銀(ロード、ウィ口ー、ペンニング、グレーン、比重、純雑、延展性、付録 ランパジウスの銀精製法) |
第182章 | 硝酸銀(硝酸銀結晶、銀液の製法、ギリシア水の処方) |
第183章 | 塩酸銀(角銀、製法、還元法、マルクグラーフの湿式還元法) |
第184章 | 銀樹(銀の精製法、還元銀、ボーメ氏の方法、レムリーの方法) |
第185章 | 雷銀(シュニヴィクス氏緩性雷銀、ドゥスコティルス氏強性雷銀、かんしゃく玉の図) |
第186章 | 銀の黒錆(付録 銀蝋の処方、焼き付け法、擦り付け法) |
第187章 | 水銀(比重、凍結温度、凍結水銀、水銀表面隆起の話) |
第188章 | 水銀を煮沸、蒸留する方法(銀朱の還元、銀朱の沈降法、銀朱の昇華法) |
第189章 | 赤色酸化水銀(製法、赤降汞) |
第190章 | 硫酸水銀(黄降汞、ミネラーレ・テュルビト、三種類の硫酸水銀) |
第191章 | 硝酸水銀(三種類の硝酸水銀、硝酸水銀液処方、付録 燐酸水銀) |
第192章 | 赤降汞(製法の秘訣) |
第193章 | 雷汞(製法、蓚酸水銀、付録 アンモニア水銀) |
○巻12 | |
第194章 | 塩酸全酸化水銀(昇汞、湿式沈殿法、還元法、結晶形、昇汞水、害虫駆除法、白降汞、潮解、塩酸アンモニア水銀、智塩、青酸水銀) |
第195章 | 塩酸亜酸化水銀(カロメル、白鷲、通治万病水銀、シェーレの甘汞沈降法) |
第196章 | 酸化水銀の還元(付録 酸化水銀が日光を嫌う話) |
第197章 | 水銀は他の金属と親和する(アマルガム、蒼鉛アマルガムの奇性) |
第198章 | 鉄(比重、4等級の熱度、酸化、溶融温度、鋼と石を打ち合わせるとき火花の出る理由) |
第199章 | 硫酸鉄(緑礬、成分、キース) |
第200章 | 硫酸鉄の酸化鉄(黄礬、緑赤2種、六種類の硫酸鉄) |
第201章 | 硫酸鉄の分解(ドイツ硫酸の製法、髑髏礬、イギリス赤) |
第202章 | 硝酸鉄(結晶法、烏鬼鉄) |
第203章 | 塩酸鉄(赤緑2種類) |
第204章 | 青酸鉄(隠顕インキ、青酸鉄加礬土、成分) |
第205章 | インキ(隠顕インキ、分解、綿布を黒く染める方法) |
第206章 | 鉄は炭酸水と親和する(鉄泉) |
第207章 | 鉄は硫黄と化合する(人造キース、自身の原理、付録玦、黒色鋳鉄、灰色の鋳鉄、鋼鉄の鑑識法、自然鋼、人造鋼、鋳鋼、ダマスカス鋼、焼鈍、焼入れ、鋼の剣魔法) |
5編 | |
○巻13 | |
第208章 | 銅(酸化、比重、○付録 焼銅、三煆焼銅、黒釉緑釉の2処方) |
第209章 | 硫酸銅(黒酸化銅、銅泉) |
第210章 | 硫酸アンモニア銅(磠礬、癇に対する効能、砒毒検出法、ブラウンシュヴァイク緑製法) |
第211章 | 硝酸銅(○付録 水銅、アンゲリア・アス) |
第212章 | 塩酸銅 |
第213章 | 酢酸銅(ラジカーレ・アイゼイン、銅緑) |
第214章 | 銅は硫黄と化合する(○付録 黄銅、タンパカ、白銅、白匙、火取り鏡、望遠鏡の材料、鐘材料、大砲材料、活字鋳造材料、烏金などの銅と他金属との和合) |
第215章 | 鉛とその酸化物(比重、五種の酸化物、鉛丹、鉛ガラス) |
第216章 | 硝酸鉛 |
第217章 | 塩酸鉛 |
第218章 | 硫酸鉛 |
第219章 | 酸化鉛と塩酸ソーダの合剤(ミネラーレ・ゲール、陶器の絵づけ薬の処方、ナポリ黄の処方) |
第220章 | 鉛粉 |
第221章 | 酢酸鉛(丸付録 液状酢酸鉛、鉛樹の話) |
第222章 | 鉛の隠顕インキ(○付録 少活字の材料、亜鉛との合金) |
第223章 | 錫(比重、延展性、○付録 錫メッキ法) |
第224章 | 酸化錫 |
第225章 | 硫酸錫 |
第226章 | 塩酸錫 |
第227章 | 硝酸錫 |
第228章 | リバヴィウス発煙精 |
第229章 | 色素を沈降させる性質(ラシャを赤色に染める方法、○付録 錫塩、ミュシカール・ゴウド、錫はカリに溶けること) |
○巻14 | |
第230章 | 亜鉛(比重、蒸留性、亜鉛華、亜鉛は水素ガスと化合する) |
第231章 | 硫酸亜鉛 |
第232章 | 亜鉛の爆発性(火箭の薬剤、亜鉛を細末にする方法) |
第233章 | 蒼鉛(比重、溶融温度) |
第234章 | 硝酸蒼鉛(蒼鉛白) |
第235章 | 蒼鉛と他の金属との和性(解剖家のための用途) |
第236章 | 砒素(砒鉱についての私見、黒色融剤の処方) |
第237章 | 砒素は諸酸に溶ける(○付録 カデの液状燐) |
第238章 | 砒素は銅と和して白銅となる |
第239章 | 白色酸化砒素(亜砒酸) |
第240章 | 砒酸 |
第241章 | 砒素はアルカリと化合する(砒酸カリ) |
第242章 | 砒素は硫黄と化合する(鶏冠硫黄、薫黄、石黄、雄黄の盃の話) |
第243章 | シェーレ緑(砒酸銅) |
第244章 | アンチモニ(成分) |
第245章 | スチビウム(Sb、比重) |
第246章 | 塩酸アンチモン(アンチモン・バター、アンチモン朱) |
第247章 | アルガロッチ散(灰色第一酸化アンチモン) |
第248章 | タルタルス・エメチクス(吐酒石、酒石酸アンチモニル・カリウム) |
第249章 | ケルメス・ミネラーレ(○付録 金硫黄、硫化酸化アンチモン、アンチモン・サフラン、アンチモニ・ジアポレ、鉱物性楂達石、真珠粉、ニットリュム・アンチモニ) |
第250章 | 酸化マンガン(還元法) |
第251章 | マンガン(比重) |
第252章 | マンガンは酸に溶ける |
第253章 | 酸化塩酸(塩素)製造の原理 |
第254章 | 硼酸ソーダとの混融 |
第255章 | 鉱物性カメレオン |
第256章 | 硫酸、燐酸中の溶解(○付録 硫酸マンガン) |
○巻15 | |
第257章 | コバルト(比重、磁性) |
第258章 | 隠顕インキ |
第259章 | バラ赤色沈殿(○付録 コバルト緑) |
第260章 | サッフェル、スマルト(酸化コバルト、画焼青、アズール青、イギリス青、花紺青) |
第261章 | ニッケル(比重、金属の分離法) |
第262章 | 新金属(水鉛(モリブデン)、ウラン、テルル、クロム、コロンビウム、タンタル、○付録 ウォルフラム、チタン、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、ブロミウム、イオジウム、セレン) |
6編 | |
○巻16 | |
第263章 | エキス分(製法要旨) |
第264章 | 粘液、ゴム |
第265章 | 糖(粘糖、発光) |
第266章 | 糖液、蓚酸 |
第267章 | 蓚酸の性質 |
第268章 | 蓚酸カルキ |
第269章 | 自然酸及び酸汁(植物酸五種) |
第270章 | クエン酸(クエン酸塩) |
第271章 | 没食子酸(付録 タンニン) |
第272章 | 没食子酸の性質(付録 エルラグ酸) |
第273章 | リンゴ酸(リンゴ酸とクエン酸の分離法) |
第274章 | リンゴ酸の性質(リンゴ酸塩類) |
○巻17 | |
第275章 | 酒石酸(製法) |
第276章 | 酒石酸の性質(酒石酸塩類、○付録 ヴォージュ酸) |
第277章 | 安息香酸(安息香酸塩類) |
第278章 | 蓚酸カリ(中性蓚酸カリ、四倍蓚酸カリ) |
第279章 | 固油(防腐法) |
○巻18 | |
第280章 | 石鹸(薬用石鹸、カリ溶出法要旨、石鹸製法要旨、しま入り石鹸) |
第281章 | 乾性油(フェッテ・リュテュム(=脂封泥)) |
第282章 | 精油(蒸留法要旨、フロレンス瓶の図解) |
第283章 | 精油は硝酸と化合する |
第284章 | 精油は酸化塩酸カリと化合する |
第285章 | 樟脳(樟脳酸) |
第286章 | 樹脂(ヤラッパ樹脂) |
第287章 | 樹脂の用途(ワニス) |
第288章 | ゴム樹脂 |
第289章 | 澱粉(サゴ米、緑色澱粉、黄色澱粉) |
第290章 | 澱粉の性質 |
第291章 | 麩筋(=グルテン)(麩膠) |
第292章 | エラスチーカ(=エラストマー、弾性ゴム)(溶解法) |
第293章 | 木材質 |
第294章 | 色素(開色剤、添加剤、植物色素、赤インキ) |
第295章 | 蠟(漂白法、蠟分を分離する方法) |
外篇 | |
○1巻 | |
第1章 | 鉱泉鉱物試験法総説 |
第2章 | 鉱泉(水の9類、海水の発光、水の硬軟) |
第3章 | 試薬 |
第4章 | 試薬仕様の凡例 |
第5章 | リトマス液(染紙) |
第6章 | スミレ花シロップ(○付録 青花浸液、ヤグルマギク花精) |
第7章 | ハツカダイコンの染紙 |
第8章 | 赤色リトマス |
第9章 | 姜黄チンキ(染紙) |
第10章 | スオウ・チンキ(染紙) |
第11章 | 没食子チンキ |
第12章 | 硫酸 |
第13章 | 硝酸、亜硝酸 |
第14章 | 蓚酸、蓚酸塩 |
第15章 | 弗酸アンモニア |
第16章 | 苛性カリ、炭酸カリ |
第17章 | アンモニア |
第18章 | 炭酸アンモニア |
第19章 | 石灰水 |
○巻2 | |
第20章 | 重土水、ストロン土水 |
第21章 | 金属 |
第22章 | 硫酸鉄 |
第23章 | 銀液 |
第24章 | 鉛液 |
第25章 | 硝酸水銀 |
第26章 | 重土塩 |
第27章 | 青酸カリ(○付録 青酸水銀) |
第28章 | 酒精石鹸液 |
第29章 | アルコール(難溶塩類・可溶塩類の表) |
第30章 | 硫化アンモニア(○付録 鉱物性カメレオン、比曽駅、硫酸銅液) |
第31章 | 蒸発試験 |
第32章 | 皿の蒸留物試験法(甲液、乙水、丙水、丁物) |
第33章 | 甲液試験法 |
第34章 | 乙水試験法 |
第35章 | 丙水試験法 |
第36章 | 丁物試験法 |
増訳 | |
ウェストルンプの鉱泉試験法 アーヘン泉 | |
鉱泉の温度 鉱泉の四種(酸泉、塩泉、硫黄泉、鉄泉) | |
○巻3 | |
イオジウム泉 銅泉 | |
亜鉛泉 カルキ泉 | |
アンモニア泉 石鹸泉 | |
石油泉 西洋名泉(カーレル泉、サイドシッツ泉、ゼルター泉、甘ゼルター泉、ファシンゲル泉、スパ、ピルモント、モント・ドル、ボルゲス、ビュッサング、バラリュク、ボウルボンネ、シャテルドン、ラモテ、ギュルギテルリ、ヴィシー、単純ソーダ、カリ、硫化ネアペルス) | |
鉱泉模造法(ピルモント、ゼルター、炭酸ガス、水に溶かす簡易法、パーカーの装置、硫化水素を水に溶かす方法、別法、エンゲインセ、バグノレス) |