国鉄千葉動力車労働組合

 国鉄千葉動力車労働組合という組織がありまして、動労千葉鉄建公団訴訟というのを行っている。
 解雇撤回・JR復帰の判決を求める最高裁判所あて署名のお願いという文書を発行していて、国鉄がJRに看板を変えたときに解雇された人たちが不当解雇だ金寄越せと言っている活動に協力して欲しいという内容じゃないかなと思う。この裁判、一審判決が2012年6月29日東京地裁となっているのだけど、この人達は解雇された1987年から25年間仕事せずに裁判の準備をしてたのかな。
 この文書はPDFで作ってあって読みやすいのはいいんだけど、PCだとちょっと扱いにくい。そこでHTMLで表記してみた。

動労千葉鉄建公団訴訟
解雇撤回・JR復帰の判決を求める最高裁判所あて署名のお願い

 私たちは、解雇撤回・JR復帰の判決を求める東京高等裁判所署名運動を呼びかけてきました。多くの方のご支援のもと4万4千筆を越える署名(うち団体署名361筆)を集めることができ、4度の提出行動を行って東京高等裁判所第12民事部(難波裁判長)に突きつけることができました。心より御礼申し上げます。
 動労千葉・鉄建公団訴訟控訴審は2013年9月25日に判決日を迎えました。難波裁判長は、名簿不記載基準をつくって採用候補者名簿から排除したことが不当労働行為であることを一審に引き続き認めざるを得ませんでした。
 この間の経緯を見れば、国鉄分割・民営化に反対する闘いをすべて切り捨てることが難波裁判長の「使命」だったはずです。一審判決を下した白石裁判長は突如として「左遷」され、同じく解雇撤回を闘う国労闘争団の裁判では白石裁判長の下した判決内容を一つひとつ否定した判決が確定させられています。さらに、難波裁判長自身が他の裁判において、「停職6ヵ月または2回以上」という名簿不記載基準を合理的として、すべての請求を棄却する判決を下ろしています。
 こうした状況の中で難波裁判長に不当労働行為を認めさせたのです。「国鉄改革法に触れるものは許さない」という国家意志による攻撃を、署名運動などの私たちの運動の力で押し返した勝利です。
 しかし、判決はここまで認めざるを得ないところまで追い込まれながら、国鉄改革法の枠組みを護持し、解雇撤回・JR復帰だけは認めないという許し難い反動判決です。「JRは国鉄とは別会社で採用の自由がある。だから、採用候補者名簿に記載されても採用されたとは限らない」と言うのです。事実の問題として名簿に記載された労働者は全員採用されており、理屈ともいえない嘘です。こんな嘘で26年以上にわたって「解雇撤回・JR復帰」を求めて闘ってきた思いを踏みにじるのは許せません。
 私たちは裁判の中で、国鉄分割・民営化が国家的不当労働行為であったことを完全に暴き出す証拠を見つけ出しました。JR設立委員会と国鉄は、選考基準、名簿の作成、不採用基準による選別にいたる全過程で、綿密に打ち合わせながら完全に一体で進めていました。「国鉄とJRはまったく別法人」どころか、JR自身が国鉄とともに不当労働行為意志をもって選別していたのです。「不採用の責任はJRに及ばない」という嘘とペテンは完全に暴き出されました。
 私たちの闘いは、敵を追い詰め、ついに国鉄分割・民営化攻撃、国鉄改革法の破綻を暴き出しています。結論は解雇撤回・JR復帰以外にあり得ません。判決は矛盾に満ち、敵はグラグラです。あと一歩で解雇撤回をかちとるところまできています。これまで国鉄方式の解雇や非正規雇用化の嵐が吹き荒れ、千数百万人の労働者が非正規雇用に突き落とされ、労働組合運動は後退してきました。安倍政権は、労働規制をさらに緩和して全労働者の非正規職化、社会全体を覆う民営化を強行しようとしています。すべての土台は国鉄分割・民営化です。今こそ、どんな壁をも突き破り絶対に解雇撤回をかちとる時が来ています。
 私たちは解雇撤回・JR復帰を勝ち取るまで闘い抜く決意のもと、新たな最高裁判所への署名運動を呼びかけます。高裁署名運動に引き続き、新たな署名運動への多くのみなさんのご支援・ご協力を呼びかけます。

(署名の送付先および問い合わせ先)
国鉄分割・民営化に反対し、1047名の解雇撤回闘争を支援する全国運動(国鉄闘争全国運動)
国鉄千葉動力車労働組合
〒2600017 千葉市中央区要町28DC会館
電話043(222)7207 FAX043(224)7197

(呼びかけ/2014年9月1日現在)
足立 実(東京東部労働組合元委員長)
石﨑義徳(国労鳥栖闘争団)
伊藤 晃(日本近代史研究者)
伊藤 誠(経済学者)
入江史郎(スタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合委員長) 李 東碩(広島大学大学院総合科学研究科准教授)
宇都宮理(愛媛県職員労働組合委員長)
大野義文(元安芸労働基準監督署長)
大口昭彦(弁護士)
荻野富士夫(小樽商科大学教授)
鎌倉孝夫(経済学者・埼玉大学名誉教授)
川村正敏(弁護士)
北原鉱治(三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長)
鬼頭宏一(島根大学名誉教授)
木下達雄(浄土宗大林寺住職)
金 元重(韓国労働運動史研究家)
清井礼司(弁護士)
倉田芳浩(「国労秋田闘争団と共に闘う会」共同代表/秋田市議会議員)
高 英男(全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部副委員長)
小玉忠憲(国労秋田闘争団)
小林弘次(元下田市議会議員)
河野晃興(自交総連KSさくら交通労働組合執行委員長)
斉藤征二(元全日本運輸一般労働組合関西地区生コン支部原子力発電所分会分会長)
斎藤貴男(ジャーナリスト)
崎浜秀俊(元沖縄県高教組副委員長)
佐々木寛(新潟国際情報大学教授)
佐藤幸子(ふくしま診療所建設委員会呼びかけ人)
椎名千恵子(3・11反原発福島行動実行委員会)
柴田和夫(元日本交通労働組合委員長)
東海林武敬(「国労秋田闘争団と共に闘う会」共同代表)
下山房雄(九州大学名誉教授・JR東日本株主会前会長)
白井佳夫(映画評論家)
新藤宗幸(千葉大学名誉教授)
鈴木達夫(弁護士・法政大学弾圧裁判弁護団長)
末光道正(八尾市議会議員)
芹澤壽良(高知短期大学名誉教授)
高島 章(弁護士)
高橋 浩(東京一般労働組合東京音楽大学分会分会長)
高山俊吉(弁護士・憲法と人権の日弁連をめざす会代表)
竹内良夫東洋大学名誉教授)
田中 学(東京大学名誉教授)
土屋 翼(国賠ネットワーク)
手嶋浩一(元国労九州本部書記長)
豊島耕一(佐賀大学工学系研究科教授)
富崎正人(弁護士)
中江昌夫(元国鉄動力車労組副委員長)
中西五洲(元全日自労委員長)
中村吉政(全国金属機械労働組合港合同副委員長)
成田昭雄(国労旭川闘争団)
西田 節(元総評オルグ・東部一般統一労働組合委員長)
西村正治(弁護士)
根津公子(東京「君が代」不起立被処分者)
花輪不二男(世田谷地区労働組合協議会顧問)
葉山岳夫(弁護士・動労千葉顧問弁護団長)
羽廣 憲(国労小倉闘争団)
藤井 洌(くすの木クリニック院長)
藤田正人(弁護士)
伏見 忠(東京「日の丸・君が代」被処分者)
堀井克幸(札幌圏連帯労働組合執行委員長)
堀川 忠(自交総連北海道地連委員長)
星野文男(国労新潟県支部執行委員)
前嶋 登(富士地区労働組合会議議長・元全日建中央副執行委員長)
間山正茂(南部バス労働組合委員長)
三留理男(写真家)
宮村みつお(那覇市観光大使
宮城盛光(沖縄県北中城村議・元全軍労牧港支部
安田浩一(ジャーナリスト)
山村ふさ(元日教組書記次長)
山本弘行(動労千葉を支援する会事務局長)
矢山有作(元衆議院議員
横田 厚(元国労釧路闘争団)
わたなべひろやす(福岡県直鞍地区平和と人権を守る会共同代表)
渡部富哉(社会運動資料センター代表)
高陽第一診療所労働組合
化学一般昭和高分子労働組合
全金本山労働組合
全水道東水労東部第一下水道支部
全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部
日の丸交通労働組合
日の丸自動車交通労働組合
婦人民主クラブ全国協議会
八尾北医療センター労働組合

(賛同)
有賀信勇(弁護士)
石井鉄男(全水道東京水道労働組合第二支部目黒分会)
大越丈晴(ちばシティバス労働組合委員長)
川村 理(弁護士)
北村小夜(障害児を普通学校へ全国連絡会世話人
黒田節子
小関傳六(弁護士)
佐藤朝雄(えちごユニオン執行委員)
嶋田久夫(弁護士)
清水雅彦(日本体育大学准教授・憲法学)
鈴木 亨(筑波大学職員組合元委員長)
高嶋伸欣琉球大学名誉教授)
道見忠弘
内藤 隆(弁護士)
永嶋靖久(弁護士)
山崎英壽(都留文科大学非常勤講師)
山崎吉男(弁護士)
矢野隆志(元国労門司闘争団)
自治労連都庁職都税支部江戸川分会
労働省労働組合
東京清掃労働組合有明工場支部
東京清掃労働組合江東清掃工場支部
東京清掃労働組合江戸川支部
東京清掃労働組合北工場支部
東京二十三区清掃一部事務組合労働組合足立支部
ユニオン東京合同
JEC連合関東化学一般労組ニッショー・ニプロ支部
ST合同労働組合

 以前「戦争と女性の人権博物館」日本建設委員会 募金で紹介のだけど、JRの労組というのは反日極左系の運動が盛んなことで有名なわけ。実はこれ国鉄からJRに変わった際にヤバイ奴らを除去して少しマシになったのが今の状況らしい。では国鉄時代はどんな酷い状況だったんだよということなんだけど、そういったところはよく知らない。まあ、調べたら色々と分かりそうだけど面倒だしどうでも良いのでこれは放置しておく。
 ここで名前を上げている人の中に弁護士が17名いるのだけど、そのうち次の10名は売国弁護士名簿で名前が挙げられている。

大口昭彦
佐々木寛
葉山岳夫
富崎正人
西村正治
藤田正人
有賀信勇
小関傳六
山崎吉男
川村理

 結局いつものお仲間が寄り集まって反日活動をしているだけという構図がミエミエなのだ。国鉄千葉動力車労働組合のページ(魚拓)の右側の最近記事案内を見ても「戦争法案阻止」「安倍やめろ」などと国鉄、JRとは全く関係のない内容を平気で垂れ流している。あるいは過去のエントリーを見ると「戦争反対と世界平和のために闘争する日本の同志たちに送る連帯メッセージーー韓国鉄道労組ソウル地方本部」「被曝問題への無責任と開き直りを断じて許さない」などと最早看板を掛け替えただけでやっていることはいつものあの人達と同じなんだ。
 毎度不思議に思うのだ。何であの人達はこう言った不誠実な外見を隠そうともしないのだろか。自分たちのやってることが正しいと信じているんだろうな。そのくせ自分の正しさを他者に説明しようとしない。説明できるほど理解していたら自分が正しいという信仰が崩壊してしまうから、説明しようものなら矛盾だらけでどうにもならなくなってしまうということは経験的に分かっているのかもしれない。
 ここで名前が上がっている方々について以前みたいに調べてもいいんだけど、ちょっと時間がないので今回はここまで。今後気が向いたら調査するかもしれない。

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