メモ帳α

 テキストファイルを開くとき、Windwos10より前の頃はメモ帳αというソフトを使っていた。というのは、Windows標準のメモ帳ではファイルを保存するときにウィンドウの右端部分で勝手に改行するという不具合があった。Windows95の頃からある不具合なのだけど、20年以上も放置してるんだからMicrosoftは修正するつもりはないのだろうとWindows標準のメモ帳を使うのは止めていた。
 メモ帳自体は軽くて使いやすいソフトなので余計な機能のないテキストエディタは何かないかなと探したところメモ帳αがヒットした。
 ところで、Windows10になって、メモ帳のプログラムを更新したらしく、改行問題は解決された。こんな重要な改善にも関わらず、何の宣伝もしないマイクロソフトの奥ゆかしさに思わず涙する訳だが、とにかくWindwos10では敢えて社外品であるメモ帳αを使う理由もなくなって普通のメモ帳を使うようになった。
 ところが先日のWindwosUpdateからだと思うのだけど、メモ帳でテキストファイル内の検索をするとそのファイル内でコピーした文字列が勝手に入力されている。親切なのかお節介なのかバグなのか知らないが、とても困る。

 Gaussianで計算した結果のアウトプットファイルをエクセルでまとめているとき、例えば特定の原子間の距離を少しずつ伸ばしながら構造最適化していくという計算をした結果を見る際にそれぞれの距離ごとの構造最適化結果を見たいので、検索の際に"! R11 R(6,23)"とか入力すると構造最適化が終了した部分がヒットするので都合が良い。これを手掛かりにしてこの近くにある構造最適化後のデータを引き出してエクセルにコピペする。すると、"! R11 R(6,23)"の代わりにコピーした文字列がクリップボードに残ることになり、次に検索する際に"! R11 R(6,23)"ではなく、必要のない文字列が検索窓に入っている。元の"! R11 R(6,23)"でなければ検索する意味はないというのに。

 そんなわけで、メモ帳はもう使えないので以前に使い慣れたメモ帳αに戻すことにした。

 と思ってたら、メモ帳αだと"Å"や"ü"が保存できないことが分かった。アップデート情報を見ても不具合の報告とかないし、10年以上更新がないみたいでこのままなのかなと思う。しかし、これまでÅという文字を打ってこなかったとはとても思えないので、気づかずにやり過ごしてしまったんだと思う。
 これは非常に困るので、メインをメモ帳にして、必要に応じてメモ帳αを使うという運用にしようと思う。
 ちなみに、これを書いているマシンはWindows8.1であり、改行問題は解決していないバージョンなので、ウィンドウのサイズを変えると不具合が発生して非常にストレスフルである。
 一応、再度保存したり、"Ctrl+A"ですべて選択したりすると、慌てて追従してくるという謎仕様があるので、それでぱっと見は解決できるみたい。まあ、鬱陶しいことに変わりはないけど。
 しかし、色々試したところ、以前みたいに変に改行されたまま保存されるという不具合はなくなっているようである。

 さて、何とか折り合いを付けた思ったのだが、今度ははてなブログがメモ帳の右端で折り返す改行コードを実装していることが分かった。何してやがる。
 僕は通常はHTMLでこのブログを書いているから本来では影響ないはずだけど、はてなブログの仕様でHTML入力の際の改行は半角スペースを開けるとなっているらしく、メモ帳で書くと酷いことになる。
 記事をアップするときだけ"右端で折り返す"を解除しろってことかな。
 まあ、普通にメモ帳は改行問題が鬱陶しいので、やっぱりテキストエディタはメモ帳αを基本としてÅを入力したいときだけメモ帳にした方がいいのかな。でも、メモ帳を使うのは結局面倒になってメモ帳αで保存できない文字は文字コードを埋め込むことになりそう。

参考文献
 Windowsメモ帳の「右端で折り返す」で入る謎の改行コード(魚拓), @kaityo25

関連エントリー
 20170107 テキストファイルをUTF-8で作成する