国民党とはいっても国民民主党の略称ではない。殆どの国民は知らないと思うが、今年5月7日に届け出をして即日解散した「国民党」という政党があった。政党助成金の配分のためにこのような小細工を行ったとみられるが、30億円以上の帰趨に関わる話であるため、彼らとしては是が非でも遂行したかったはずである。それも隠密裏に。
この国民党の存在を報じたメディアは、ネット上では僕が確認したところ産経とJ-CASTしかない。
・国民党、国民民主党、希望の党…1週間で3つの新党誕生!? 国民党はわずか1日の存在
・国民民主党の裏で...1日で消えた「国民党」 超短命政党、何のために?(魚拓)
この流れについてはJ-CASTの図が分かりやすいので引用する。
世間的には希望の党から抜けた連中(国民党)と民進党が合流して国民民主党を結党した事になっているが、これだと希望の党の中の国民党議員の文の政党助成金は希望の党のものとなる。そこで、国民党の人数分の政党助成金を持ち出すために一度希望の党を解散して新希望の党と国民党に分割して政党助成金を按分したということ。それで、この持参金を持って国民党は民進党と合流したってわけ。
当時、このニュースは見ていたけど他のどこのメディアも報じてないから頭の片隅に留めておく程度にしか見ていなかったのだけど、漸く官報で告示があったので紹介することにした。
官報ではこの流れを非常に迂遠な箇条書きで示している。
20180802 p3, p4, p5
今回のエントリーを書くにあたって調査していたら日本国民党という政党があることを知った。代表の鈴木信行って名前はどっかで見たことがあるけど、思い出せないなあ。まあ、次に見たときは記憶に残ると思う。