政治資金報告書というものがある。日本では政治の透明性を確保するために政治家のお金の使い方について細かく公開することが義務付けられていて、総務省とか自治体とかのページからダウンロードして読むことができる。
試しに福山哲郎こと陳哲郎さんの政治資金報告書を読んでみた。ついでにテキストに書き出してアップしてみた。
平成28年陳さんの政治資金報告書
エクセルファイル
一応、ソースにもリンクしておく。
フォーラム共生社会21(コピー)
民進党京都府参議院選挙区第2総支部(コピー)
福山哲郎後援会(コピー)
陳さんが帰化人であるというのは政治に興味のある人達の間では常識になってるわけだけど、一部の人たちは認めたくないようで必死に工作をしている。Wikipediaから陳さんの帰化情報を削除できたのは最も大きな成果だと思う。Wikipediaの議論を見るに、その手の人からすると官報の情報は当てにならないらしい。平気で虚偽報道する新聞やテレビ、週刊誌はもとより胡散臭いウェブサイトとかとっくに消えたページなんかをソースに記事を書いているWikipediaで何を言ってるんだろうと不思議に思うわけ。それほど周知されては都合の悪い情報なのかと思うと日本全国に伝えて回りたくなる。
陳さんの帰化の件についてはこれくらいにしておいて、政治資金報告書の内容を見て思ったことをテキトーに書いていこうと思う。
報告書は陳さんが代表を務める政治団体「フォーラム共生社会21」、民進党京都府参議院選挙区第2総支部、福山哲郎後援会の3報を書き出した。
フォーラム共生社会21の寄付の内訳には5件の団体が連なっている。福山哲郎後援会、民主党京都府参議院選挙区第2総支部、民進党京都府参議院選挙区第2総支部、TKC全国政経研究会、民進党京都府総支部連合会である。民主党が民進党に衣替えした時期なので民主党と民進党が入り混じっている。別の政治団体として分けて出すべきなのかどうかは知らないけど、どうせ同じものなのだから纏めてもらったほうが分かりやすくて良い。
TKC全国政経研究会の収支報告書は総務省のページからダウンロードできるが、ここからはいろんな政治家に献金しており、陳さんはその中のひとりにすぎず、真面目に読み込もうっていう気にならない。民進党京都府総支部連合会の報告書は民進党京都府参議院選挙区第2総支部と同様京都府のページからダウンロードでき、こちらも多くの民進党メンバーに対して出資してたりするので書き出す気にはならない。
収入について
寄付者の住所とか職業とかについてデータを纏めてみたところ、次のようになった。
職業 | 人数 |
会社役員 | 40 |
無職 | 28 |
会社社長 | 22 |
団体役員 | 17 |
自営業 | 16 |
医師 | 13 |
会社員 | 10 |
税理士 | 7 |
団体職員 | 6 |
僧侶 | 6 |
大学教授 | 4 |
弁護士 | 4 |
飲食業 | 4 |
歯科医師 | 2 |
建築家 | 2 |
芸術家 | 2 |
社労士 | 2 |
美容師 | 2 |
行政書士 | 1 |
宗教法人役員 | 1 |
神官 | 1 |
元府議会議員 | 1 |
医療法人理事長 | 1 |
公認会計士 | 1 |
学校法人職員 | 1 |
大学職員 | 1 |
元衆議院議員 | 1 |
珠算講師 | 1 |
農業 | 1 |
書道家 | 1 |
学校経営 | 1 |
武道家 | 1 |
司法書士 | 1 |
舞踏家 | 1 |
団体代表 | 1 |
介護ヘルパー | 1 |
参議院議員 | 1 |
一応、多い順に並べたのだけど、この報告書では寄付を受けた日付順に書かれているため、別の日に同じ人物が寄付していたとすると重複して数えてしまう。そんなわけで、重複がないとは言い切れない。面倒なので確認してまわろうとも思わないし。
取り敢えず、会社役員、無職、会社社長、団体役員、自営業、医師、会社社長の順で多い。これまで見た政治資金報告書にはないのが宗教関係者。僧侶、神官、宗教法人役員とあわせて8名が確認できる。
ところで、仙谷由人ってどっかで見た人の名前があるけど、職業が元衆議院議員となっている。何だよ「元」って。ただの無職やん。
他に名前だけでも聞いたことのある人物はというと、マルハンの創業者である韓昌祐。韓国人が政治献金してたら駄目じゃん、って思ったけど帰化してたんだね。
それと、遠山大輔。どっかで聞いた名前だなあと思って調べてみたら舞鶴高1女子殺害事件で被告の中勝美を無罪にした弁護士だった。なお、中勝美は放免されたあと、殺人未遂事件で捕まっている。
あとは、450万円の献金をしている橘民義あたりは一部で有名だったりする。この人、辻元清美に150万円献金(コピー)してたりする。金あるなあ。
大学教授についても突っついておこうかと思ったけど、どうでもいいので止め。
登場人物について相関図とか作ってみると面白いかもしれない。こういうのが作れるかもしれない。超絶大変そうだからやらないけど。夏休みの自由研究とか卒業研究とかで取り上げてみるのはどうかな。
企業献金についても軽く見ておく。聞いたことのある会社名が結構あったりする。
・イオン株式会社
・株式会社堀場製作所
・株式会社ワコールホールディングス
・京セラ株式会社
・月桂冠株式会社
・株式会社井筒八ツ橋本店
イオンについては民主党の人だしごく自然なことだとは思うけど、他の5社については新しい感じがする。
企業献金については一緒に個人で献金している人もいる。あと、献金の項目で見た会社が支出の項目にも多く見られる。支援してくれる企業を使おうというのは自然なことだから別によいと思う。
労組が出張ってくるのはこの人たちの特徴。労働者の待遇改善よりも政治活動をしている印象の強い労組の皆様である。
・日本私鉄労働組合連合会
・全日本たばこ産業労働組合
・日本郵政グループ労働組合近畿地方本部
・全日本森林林業木材関連産業労働組合連合会
ついでに、職業と絡んだ政治団体。
・近畿税理士政治連盟
・京都府歯科医師連盟
・税理士による福山哲郎後援会
・京都府医師連盟
・日本商工連盟
・全国社会保険労務士政治連盟
・京都府社会保険労務士政治連盟
・日本弁護士政治連盟
・全日本不動産政治連盟京都府本部
・日本医療法人連盟
・福山哲郎後援会
支出について
流石にガソリンプリカによるマネーロンダリング的な迂闊なことはしていないようである。
供花がある。総務省によると、特定の場合を除いて一切禁止されているとなっている。特定の場合を除いたら一切じゃないやんと突っ込みたくなる。政治家本人が自ら出席してその場で行う場合は罰則が適用されない場合があるとのこと。朝日新聞がグレーと言ってるのは本人が直接出席したかどうか不明瞭だっていう部分を指してのことかな。
それから、寄付者と支出先に宗教関係が結構ある。靖国参拝は信教の自由に反するとか主張(魚拓)しておきながら、自分はガッツリ宗教関係と金銭授受してるわけだ。これってどうなの?
取り敢えず、こんな感じで。
頑張って書き出した割にはあんまり面白いネタもなかった。予想通りの連中が割と並んでいる感じで、上に書いた供花以外には問題のありそうな項目もないし。見る人が見たらなにか見つけることができるのかな。
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