去年の7月にプリンタが使えなくなったので変えるというようなことを書いたのだけど、実はあれから1ヶ月しない内にEPSONのPX-S5010を買っていた。買ったのはいいんだけど、全く同じ症状で印刷できなかったのでEPSONにどうにかしてもらえないかと問い合わせたり、寝てたり、ピアノ弾いていたり、TRPGしていたりしたらいつの間にか1年以上経っており、今更だけど書いておく。症状としては前のと全く同じなので、前回書いたものをそのまま転載しておく。
印刷できないのである。 プリンタを買う人のほぼ全てが求める機能である印刷ができないのだ。 色々と頑張ったけど、結果として、別のPC(Windwos7)からWi-Fiで印刷したり、VMwareで動かしたWindows XPからは印刷することは出来るのだが、Windows8.1のメインマシンからは印刷を受け付けない。一瞬だけ印刷ジョブに表示されるが、すぐに消えて何もなかったことにされてしまう。因みに、ノズルチェックパターンの印刷は問題なく出来る。 |
もちろん、USBでも無線LANでも駄目である。
端的に言うとPCとプリンタの間で通信ができていないというもの。VMwareでWindowsXPを使うと印刷できるので仕方なしにこれを使うこととした。
エプソンのサポートはTS8230のときよりは丁寧に対応してもらったけど、最終的には「お前のPCが悪いからどうにもできん」と言って投げ捨てられた。そんな事はわかってる。
PX-S5010にはネットを介したリモートプリントという機能があり、これならプリンタと直接つながっていなくても印刷できるのでCanon TS8230よりは使い勝手がいいかなとは思う。ただし、リモートプリントは印刷設定が限定されているので、B4サイズで印刷できなかったり、冊子を作れなかったりする。
それはそうと、プリンタとしての機能を一応紹介しておく。
プリンタとしての売りはなんと言ってもB4で印刷できるということである。演奏家はある程度大きなサイズで印刷できるととても便利である[1]。これまでA4に縮小して見開きにしていたのだけど、ちょっと小さくて見にくいので、B4で印刷できるととても便利である。また、キャラクターシートもB4が圧倒的に使いやすいので、自宅でセッションする際に咄嗟に印刷できるというのは強みである。
背面に給紙トレイがあるのも大きい。現代のプリンタメーカーはどうやら裏紙を使わせたくないらしくて、背面に給紙トレイのない機種が多い。このため、背面給紙トレイがあるものだとほとんど選択肢がなくなる。
印刷品質は普通。というか現代のプリンタで印刷品質の良し悪しは既にわからなくなっているので、まあどうでもいいかなと。
CDのレーベル印刷は機能はソフトがイマイチ使いにくくて、印刷範囲をはみ出したりするのである程度訓練しないと上手く使えない。
プリンタとの接続は上に書いたとおり、USB、無線LAN、リモートプリントの3種類。USBと無線LANは同じ設定で印刷できるが、リモートプリントは機能が制限されている。
印刷画面はWindows8.1とWindowsXPでは見た目が違うのだが、Windows8.1の方はドライバのインストールに失敗しているようで、上手く機能していないだけかも知れない。実際のところ、XPの方が分かりやすい。8.1だと冊子の作り方がよくわからない。マニュアルを見ると調べると、EPSON プリンターウィンドウ!3なるソフトを起動して設定するようなことが書いてあるけど、そんなものはない。XPなら印刷画面で設定できるのに。多分、印刷UIが退化したんだろう。
・インクについて
現代のプリンタメーカーはどれだけインクを浪費させて儲けるかということが至上命令となっており、ユーザーにどれだけインクを浪費させるかで勝負している部分がある。インクの消費量を何ピコリットルだとか宣伝しているが頻繁にヘッダクリーニングを行って大量に消費させている。また、ヘッダクリーニングも必要な色だけ行えば良いところを、すべてのヘッダで同時に行うのですごい勢いで減っていく。各メーカーにはヘッダクリーニング何回でインクが枯渇するかも表記してほしいところである。
折角なので、これまで使ってきたプリンタとインクのお値段を並べてみる。
メーカー 機種 | 純正値段 | 社外品値段 |
Canon iP7400 | 6303* | 934 |
Canon PIXUS iP7230 | 7766 | 1230 |
EPSON Colorio EP-806AB | 3971 | 850 |
Canon TS8230 | 6878 | 1999 |
EPSON PX-5010 | 7030 | 1560 |
*全色揃っていない
純正の値段は公式の定価であるのに対して社外品はアマゾンの最安値なのでちょいと不公平な感じがないでもないが、アマゾン調べだと純正であっても中古で変な値付けがされてたりするので、仕方なしに定価で表示した。別に、価格差を強調しようとしたわけじゃないんだから!
圧倒的な価格差。大体3~5倍程度といったところか。社外品は熾烈に価格競争をしている感がある。メーカーも価格競争しろとは言わんけど、せめて半額くらいまでには下げられんものなのかな。本体の1/3がインクの値段がっておかしくないか?
露骨な値段の上昇は感じられないが、インクの1滴は血の1滴よりも高い。
なにげにEP-806ABが優秀である。あのプリンタはスキャナの性能も良かったし、インクは社外の詰め替え式だったためかなり派手に使えていた。背面に給紙トレイがありさえすれば完璧だったんだがな。
純正のインクを使い切った先は、当然のように社外品のインクを使うわけだけど、早速Yellowのノズルが詰まった。まさか、社外品のインクを使うとかすれるように設定してあるなんてことはないとは思うけど、いきなりこれは酷い。
ノズルチェックを行うとこんな感じになる。
これは10回くらいノズルクリーニングを行った後である。右側の黄色がほとんど印刷されていないが、それだけにとどまらず、他の色も結構かすれている。Kingjetはちょっと質が悪すぎるな。
ちなみに、ノズルが詰まっている以上はインクは減らないはずだが、インク残量の表示ではすごい勢いで減少しているのが分かる。せめてノズルクリーニングする色を選択させて貰いたいものだけど、プリンタメーカーとしてはユーザーにインクを浪費させることで収入を賄っている以上は望むべくもない。
当然ながら社外品のインクを使ったプリンタは保証外になるので修理は有償となるらしい[2]。有償で直して貰えるとはいえ、いくらくらいだろ。本体の購入価格が22,608円であり、修理にはいくら掛かるかわからないが1万円くらい掛かりそうで、また純正インクが7000円ということを考えると、プリンタを買い替えた方が良さそうな感じである。
ノズル分解して自分で洗浄してみようかなとも思うが、他のノズルも詰まりがちなところを見るにKingjetのインクを使っている限りは同様のことが起こりそうである。
参考文献
[1]不破友芝, 演奏家にはA3対応プリンター, 楽譜の風景(2014)
[2]修理サービス, EPSON
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