ショパンコンクールが終了したので感想とかをまとめておこうかと思う。
先のエントリーにも上げたとおり、全体的にレベルが高く、誰が良いとか判断が難しい。当然だけど、全ての演奏を聴いたわけではないので網羅的な判断はできない。また、優勝者であるSeong-Jin Choを見逃してたのが残念でならない。 そんな中、良いと思ったのは、Cheng Zhang、
Charles Richard-Hamelin、
Dmitry Shishkin、
Kate Liu、
Miyako Arishima。
Cheng Zhang:この中国のオッサンはとても安定した演奏で、安心して聞ける。2次予選敗退が残念でならない。
Charles Richard-Hamelin:ゴドフスキー編のショパンエチュード全集などで名の知れた超絶技巧系のピアニストMarc-Andre Hamelinとの姻戚関係は不明。少し調べてみたけど、不自然なほどに何も出てこない。つまり、否定する要素が皆無なんだ。それはいいとして、この髭のイケメンはコンクール応募者のくせしてすごい貫禄がある。HMVからCDリリースの情報が来ている。Piano Sonata, 3, Polonaise-fantasie, Etcとなっているので、ソナタ3曲入れた上に幻想ポロネーズ他だと? どんな高速演奏だ。 とか思ったのだけど、ジャケットの写真を見ると、"SONATE NO.3 - POLONAISE-FANTASIE - NOCTURNES"となっている。ソナタは3番だけってことね。
Dmitry Shishkin:ショパンコンクールで別れの曲、ノクターン9-2、幻想即興曲というキャッチーな曲を持ってくるという挑戦的な態度。しかも幻想即興曲に至っては72小節でゴドフスキーのアレンジを取り入れている。それならいっそノクターン9-2もバリアントの方にしろよって思った。この人はラフマニノフみたいな体格をしているくせにグールドみたいな弾き方をする。不思議な感じだ。
Kate LiuとMiyako Arishimaは同じ感じに思えたんだけど、2次予選落ちと3位入賞、それほど違うようには思えなかった。
Seong-Jin Choの前奏曲24番。最後のDの3連打でピアノの森のフィストアタックをやってる。コイツ絶対ピアノの森読んでるだろって思って見返してみたらちょっと違った。それにしてもピアノの森は2006年から10年かけてショパンコンクール編をやってる。次で最終巻だそうだけど、すごい時間をかけてるなあ。
折角なので、ショパンコンクールのプログラムをまとめておいた。このブログ中に上げるとちょっと量が多くてエラーを起こすので新たにページを作った。
http://www.takami446.sakura.ne.jp/files/17th_Chopin_Piano_Competition.html
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