ScanSnap SV600 条件出し

 ここんところ、クッキーを叩いてばかりいて何もかもが捗らなくなっていていけない。Cookie Clickerは極めて退廃的なゲームだ。ピアノ弾きのくせにピアノとは関係のないところで腱鞘炎になりそうな勢い。
 そんな中、何とかScanSnap SV-600の条件出しを行った。
 これでだいぶ効率よくスキャンできるようになった。
 原稿はRole&Roll106シャドウランのページを使った。ある友人がシャドウランのマスターをやりたいからRole&Rollの記事を寄越せと1年ほど前に言ってきたのでそのついでだ。とはいえ、全部集めるとかなりの分量になるから結局ほとんど読まれることはないんだろうなと思う。

ブックプレッサー
 スキャンに当たってはブックプレッサーというものを使った。アクリル板に取っ手のついたもので、スキャンの際に写り込んだ指をレタッチする必要が無くなる。公式サイトを見ると、外部光の侵入・反射による誤動作を防ぐ反射率1.1%の特殊フィルムをアクリル板に貼付。また、光線透過率も94.2%と高く、スキャン時にほとんど影響を与えませんと書いてある。反射率1%というと結構低いように思えるけど、実際に見てみると、結構反射しているのが分かる。参考画像においてもSV600のヘッダが反射して写り込んでいるのが見える。

 実際の所、周囲の風景の写り込み自体はあまり問題はない。というのはSV600自体が結構な強度の光を照射させてスキャンすることにより、相対的に写り込みは存在感がなくなるため。周囲の風景ではなく、周囲の光源の写り込みは結構な問題となる。蛍光灯の明かりが写り込んでかなりよろしくないことになった。下の画像が部屋の照明ONとOFFの比較となる。


 この通り、一部文字が消えてしまいかなり読みづらくなっている。蛍光灯を消すか、明るいうちにスキャンするか、蛍光灯が写り込まないように遮蔽するかとかいった対策をしなければならない。

読み取りモード
 画質についてはあまり高くしても仕方がない。先日、20130814で説明したとおり、解像度を上げても細かい部分が潰れてしまうので意味がないし、今回の原稿で言えば文字が読めれば良いのでその程度の解像度にする。幸いにして、以前フラットベット(LiDE40)でスキャンしたデータがあるのでこれを叩き台として条件を作る。
 以前スキャンしたものは1ページの画像サイズが大体1000×1530ピクセルで、ファイルサイズが200KB前後のGIF形式となっている。SV600の読み取り条件で最低解像度はカラー150dpi、白黒300dpi相当というものであり、これでスキャンすると、1100×1550ピクセルと1割ほど大きいものができる。このときの圧縮率が1だと650~700KB、5だと120KBになった。この幅の広さは良いが、欲を言えばもっと細かく設定できるほうが望ましい。
 圧縮率とファイルサイズの関係は次のようになった。

圧縮率ファイルサイズ
5120
4220
3290
2370
1650

 そんなわけで、200KB付近になる圧縮率4を使うことにした。
 この条件だと地の文のスキャンは問題ないのだけど、それよりも細かい文字や図などは潰れてしまって読みづらくなることが多々ある。これはSV600とは関係なく、純粋に解像度の問題なので適宜対応するしかない。

補正
 後は最も面倒な作業である歪み補正。これだけはどうしても手作業になってしまう。機械に人間の繊細な感覚を代行させることの難しさの現れである。
 自動的に本の形状を認識してくれる場合と、全くやる気のない場合、間違って認識する場合などがある。次の画像は全くやる気のない場合と、ちゃんと認識した場合。誤って連続でスキャンしたのだけど、どういう訳か認識が異なるらしい。


 これさえうまくいけばほぼ自動化できたも同然なんだけど、どうにかならんのかな。

 最後に生成したファイルをPDFでまとめて作業終了となる。

 ブック補正がスキャンしてから保存する間にしかできないんだけど、間違って保存したり、やっぱり補正が気に入らなかったりといったことがよく起こるのでどうにかならないのかな。

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 20130814 ScanSnap SV600買ったよ