DUP-7

Dienstag 29. Januar 2008.
 DUP-7について昨日は音源について書いたが、今日は電子ピアノの機械部分を書こう。"DUP"というのはDegital Upright Pianoを略している。構造はアップライトピアノの構造に近く、キーを押してハンマーが弦を叩く動きをするところまで同じように作ってある。当然だが、ハンマーは生ピアノのようにフェルトで包んではいない。キーの重さに変化を付けるため、ハンマー部分を分銅状にして慣性抵抗を与えている。
 ヴェロシティの認識法だが、キーの動きを2カ所で認識するすることによって鍵盤の動く速度を割り出すようになっている。これが「DUPは同音連打に難がある」と言われる所以である。サービス担当者から聞いた話だが、キーを連打するとき、ハンマーが完全に戻りきっていない状態でキーを叩くと、ハンマーの荷重がない分だけ通常よりも鍵盤が軽い状態でキーを叩いたことになり、通常よりも早くキーが動く事になる。つまり、ヴェロシティが高くなるのだ。演奏する曲によってはかなり難儀するはずである。
 同音連打についてはDGPでは3点でヴェロシティを認識することによって解決しているようである。