20年で物価が2倍になった件について

 2006年頃からメルニボネの皇子を皮切りにムアコックの作品が新訳で出版されている。それで順次買っている、と言うほどに追いかけているわけではなく、気付いたら買うという程度に入手している。そうやってゆっくりと集めていたら早くも絶版になってしまっていたりして、中古市場を探し回るはめになっている。
 それはそうと、ルーンの杖秘録新版旧版を並べて気付いたことがある。お値段が倍になっている。


 新版が2006年6月30日初版で800円+税、旧版が1989年1月27日15版で税込み400円となっており、17年で倍以上に値上げしている。
 1989年というとバブル崩壊直前の絶賛好景気の真っ最中。社会人の皆様方は今より遙かに高い収入を得ていたのではないかと思う。それに加えて、今よりも税金は安いし物価も安いというボーナスステージだったのかなと思う。だからどうしたというわけでもなく、25年前の生活の方がよいかというと全くそんなこともなく、寧ろ現在の生活の方が好きだし。ネットが使えないとか、人目を気にして高い車とか時計とか買わされるとかまっぴら御免だし。昔は良かったとか言う人もいるけど、自分としては色々と良くはなってきていると思ってる。
 話を元に戻そう。シリーズ物の書籍の値段をチェックしていると時々値上げしたな、というのが分かることがある。相当暇ならページ当たりの値段をレーベルごとに時系列で並べてみたいけど、生憎と相当暇ではないのでそこまで余裕はない。