「子ども」の表記について

 官報を読んでいたら、「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行令(平成二十六年政令第二百三号)第一条第八号」という文があった(平成26年7月9日第6328号4 魚拓)。
 先日、「子ども」という表記は止めて「子供」に統一するという記事を何処かで読んだ気がしたので、もう止めたのかと思っていた。調べてみると文部科学省内だけに限った話だったらしい。また、この件で一切の広報活動をしていないようで残念だが、言葉狩り連中は非常に鬱陶しく相手にしたくないという意識があるのだと思う。多くの法律で「子ども」表記になっている時点でどうしようもないような気もする。
 「供」という字が「お供え物」「お供する」などを連想させ、差別的な印象を与えると、文字のイメージを勝手に押しつけ差別と叫んで言葉狩りを行なっている。この辺りについて詳しく語る積もりはないので、矢玉四郎はれぶたのぶたごやでも読んでいただきたい。
 メディアでは「子ども」表記が多いが、これは差別だ差別だと押し寄せてくるキモイ団体が非常に面倒臭く、また、差別に敏感な部分があるため、特にデメリットを感じずに簡単に膝を屈してしまう。差別差別と叫べば無茶な要求でも通ってしまうという悪い一例となっている。ここにデメリットを感じない記者にも相当問題がある。結局、言葉狩りする方も、それを安易に受け入れる方も日本語に対する愛情がないのだと思う。

関連エントリー
 20190927 「子ども」の表記