音楽関係あれこれと

楽譜を2つうpした。
聖剣伝説 序章-決意-
 ケイブのとは関係ありません。以前、録音をアップしたヤツ。ライジングサン-格闘技場-果てしなき戦場-ライジングサン というメドレーになってる。試行錯誤しながら音取ったり、アレンジの都合上原曲を完全に音取りしたりと色々と思い出深い曲なんだけど、録音してから2ヵ月も経たずに弾けなくなってしまった。難しいポイントが何カ所かあってやってられんかった。とくに格闘技場は演奏効果ないくせに指を酷使する非常にやる気のなくなる仕様になってる。しかし、それを乗り越えて現れる果てしなき戦場は涙が出るほどの名曲。さすがはイトケン。もう一つのフィールドのテーマである聖剣を求めては組曲に入っていないのでその内単発で弾きたいな、と思う。
 出だしの部分はオシアがある。最後のページにオシアをのっけてる。僕の演奏はOssiaBだったはず。オシアとは言ってるけど、気に入らなかったから後から書き直したんだと思う。なので、OssiaBについてのみ説明すると、メモ書きにあるとおり、基本てきに旗が上向いてるのが右手で下向いてるのが左だけど、4音ずつ連桁してる関係上表記仕切れなかったので、手の入れ替えはそれ以外に個別の指示があるとおり。でも結局こういうのは演奏者個々の手の形状によるものだからどれくらい意味のあるモノかなぁ。結局、僕が自分で弾きやすいように書いてるだけ。
 ライジングサンは基本3声。ゆっくりだからそんなに難しくないと思う。そういえば、速度の指定を書いてない。基本的にCDのイメージがあるから僕は速度の指定をしないことが多い。とはいえ、原曲知らずにこういったアレンジモノに手を出す人は少ないと思うので、別にどうだっていいかな。
 格闘技場。全てが力ずくでエレガントさの欠片もない。原曲ではこの倍の長さなんだけど、同じモノを繰り返してもつまらないけど、かといって対旋律とか書いてみる気にもならない。そもそも身体が持たない。とはいえこんな事言っちゃなんだけど、ショパンエチュードの方がハードなんだよ。
 果てしなき戦場。基本4声で、ライジングサンよりもテンポは速い。なので少し難しめ。ゲームボーイは3声だったのに何故か音が増えてる。後半16分音符が続く場面が大変かも知れないけど格闘技場に比べればたいしたことはない何せ2~5の4本の指を使えるんだから。本来この16分音符は中声部にくる音なんだけど、そこらへんは別の音がひしめき合ってるので上の方に追いやった。代わりに主旋律が中声部に来ることとなった。4ページ目一番下の段の真ん中の小節。「もう2オクターブ増やして倍にする」と書いてある。実際そうしてる。録音を聞き直してみたところ、2小節分くらいの時間を掛けて弾いてた。どうせ次の小節でリタルダンドになるからテンポはいい加減でいいやという意識があったんだと思うし、それを前提として音を増やしてるはず。次の小節のアルペジオでテンポを落としてライジングサンへと再び戻る。
 ライジングサン。初めに出たときは伴奏が8分音符だったのがここでは16分音符となる。ただし、元々ゆっくりのテンポなので16分音符とはいえあんまり早くない。小細工してる余裕はないけど。最後の6ページ、2段目。何か変な表記になっており、何が書いてあるのか理解に苦しむ。録音を聞けば何が書いてあるかきっぱり分かる。というか、必要なことが書いてないことがわかる。何で書いてないのかというと、この段自体が後から追加したものだから、まず、左手が前2小節と同じ、という表記に略された。つまり、この段は2小節書いてあるのだ。もって右手は2小節目だけが書いてある。1小節目は前の段の後から2小節目になる。

・バッハ=ルンメル カンタータ22番コラールより「汝の善行により我らを浄め給え」
 一応、演奏解説を書いた曲。
 先日、クリスマスコンサートがあるということで呼ばれたので、折角だから弾けるようにした。1~2ヵ月くらい弾いてなくてすっかり忘れていたので譜読みから。
 暗譜っていうのはなかなか覚えられないくせにすぐに忘れる。何でかっていうと、少なくとも音を完璧に覚えている状態のときだけ弾けてそれ以外のときは覚えていないポイントで演奏が止まってしまうので暗譜できてない状態となり、圧倒的に暗譜できてない状態のほうが優勢なわけ。それで「覚えられないくせにすぐに忘れる」と感じる、と自分の記憶力のなさに理由付けして自分を納得させる。
 それで、譜読みをしたんだけど、さすがに自分で指番号を振りまくっただけあって読みやすい。ただ、まだ指番号の記載が足りてなかったみたいで、何カ所か書き加えることとなった。そんなわけで上げなおした。IMSLPの方は変更が面倒そうだったのでそのまま。
 ちなみにクリスマスコンサートでは見事惨敗。最初の数小節で暗譜が飛んで別の曲を弾いた。こういうこともあるさ。

 さて、そのクリスマスコンサートでオクターブのグリッサンドについて教えて貰った。講師は平原誠之さん。非常に良いキャラでした。楽しかった。
 その時の様子がつべに上がってるので一応リンクしておく。
 普通の人がやっても殆ど音が出ないとか。というか、この動画では指が鍵盤の上をこするような音が出てるんだけど、ここまで強く押さえないと音が出ないとか。はっきり言って常人にできる技ではありませんね。というか、この動画を見ると、オクターブのグリッサンドをしながら、黒鍵にも指を引っかけてるように見えるんだけど、触っちゃてるだけで音は出してないのかな。コレ生で聴くと遙かにいい音を出してる。
 オクターブのグリッサンドなんて滅多にお目にかかる機会はないし、そういう曲も少ない。有名なところではベートーベンのワルトシュタイン第3楽章とバラキレフのイスラメイがある。動画はネット上に上がってるのでリンクしておく。
ワルトシュタイン(シフ)
 ワルトシュタイン、第3楽章のプレスティッシモに出てくるオクターブのスケールにはグリッサンドで弾く指示があるのだが、ピアニシモとなっているため、ただのオクターブグリッサンドではない。ベートーベンの時代のピアノは今のピアノよりも相当鍵盤が軽かったため、ベートーベン自身も気軽にオクターブグリッサンドをしたことだろうと思う。それにしても、シフによるこのオクターブグリッサンドは非常に美しい。僕はこれを見てワルトシュタインを弾くのを諦めた。
 イスラメイについては左手が空いてるからみんな両手でグリッサンドする。オクターブグリッサンドしてる演奏は今のところ見つけていない。見つけたらリンクを追加しておこう。
 他に、アムランがハンガリーラプソディ2番カデンツァでオクターブグリッサンドを入れている。アムランほどになればオクターブグリッサンドも気軽にやってくれるだろう。

 その後、すこしオクターブグリッサンドの練習をしてみたけど、できない。出来るわけない。指は痛いし音は出ないし。内出血するし。
 ピアノのキーを横に押さえつけると隣のキーとの摩擦で動きにくくなる。そのため、家のピアノじゃあ無理かな、と思う。でも、それならどこのピアノで弾いたら出来るんだよ。ということになる。試しに電気屋に置いてある5万円くらいの電子ピアノで試したらあっさり音が出た。こういうのだったらオクターブグリッサンドも可能みたい。どうしようかな。

関連エントリー
 20101002 演奏解説 バッハ=ルンメル BWV22 カンタータ22番「汝の善行により我らを浄めたまえ」