キャラクターシート(以下キャラシーと呼ぶ)とかにイラストを描くときの話。
別にTRPGである必要はないのだけど、キャラシーには大抵御尊顔を描く欄が用意されている。僕なんかだとキャラシーにかっちょいいイラストを描きたいがために少しばかり絵の練習をしたりしたわけでですが、僕みたいな半端物がそちらの方向で大成するワケもなく、キャラシーにイラストを描く以外に使い道のない技能となっている。
それはそれでいいんだけど、人物の顔を描くという目的の本を繙くと、丸を描いて十字に印を付けてそいつをガイドラインにして顔のパーツを描いてることが多いと思う。
そんなわけでイラストを描く第一歩として円を描く必要があるワケなのですが、どうもきれいに円を描くことができないことに気付いた。数学の先生だと黒板にきれいに円を描いてたりするのはどうやってるのだろう? 今度訊いてみよう。
自分なりにきれいに円を描くように少し頑張ってみた。
円とは中心から同じ距離の点の集合なのでコンパスを使えば簡単に描けるのだけど、そうするとキャラシーに穴が空いてしまうので(しかも縁起の悪いことに顔のど真ん中)それはなし。
円を描くのにもガイドラインみたいなのがあればよいのだ。500円玉とかをきれいになぞって円を描くのもアリだが、描けるサイズが限定されてしまう。
取り敢えず、点をなぞると円になるという方向でいこうと思う。
円が通る場所にあらかじめガイドとなる点を印しておいてコイツをなぞるということで。
今回はデカルトさんの偉大な発明、直行座標系を使ってみる。
グラフ上に単位円(x2+y2=1)を描いたとき、何も考えずに円上の点で正確な座標がわかるのは(1,0)(0,1)(-1,0)(0,-1)の4点。これに加えて、高校1年に習う三角関数で30°、45°、60°のサイン、コサインの値を暗記すると思う。なので、この3点および、対称となる第2~第4象限の9点が正確な値が分かることになる。合計で16点ある。16の点をなぞったら流石にきれいな円ができるでしょう、という試み。
というわけで、円とそれぞれの角度を示すと次の通りとなる。
各交点があまり均質に配分されないけど、これだけあればいけるかな、という気もする。
このグラフから円と直線の交点だけを抜き出して描いてみる。
これをなぞって円を描けといわれたら出来るような気がする。
一応これまで上げた図のエクセルファイルを上げておく。
http://www.mediafire.com/view/?p943iqqubjv52x9
では、実際に描いてみよう。
でも、何かガイドラインが欲しいので、方眼紙を買ってきた。5mm方眼のルーズリーフ。
単位円だとこの後イラストを描く段になって苦労しそうな気がするので少し大きめに、半径4目盛りつまり2cmの円を描くことにする。
で、描いたんだけど、写真を撮っておくのを忘れてそのままイラストに移行してしまった。
顔の描き方というのは色んな描き方があるらしい。僕が学校で習った描き方とは違うのだけど、朝起きてから寝るまでの女の子ガイドブックにある描き方を試してみる。
描き方は次の通り。
そんなわけで、16個の点を付けて円を描くという一番重要なポイントの写真を撮るのを忘れたのだけど、その次、(45 + 90n)°の点を結んで正方形を描く所で思い出して写真を撮った。
教科書に則って補助線の座標も計算して書き込んだ。字が汚いなぁ。アップするんだからもっと丁寧に書けばいいのに。
最後にテキトーに目鼻のパーツ、髪の毛を描き込んで終了。
結果として、この丸の描き方は相当頑張った部類だけど、やや歪だなぁ、という感想。
5ミリ方眼の上にガイドを付けてなおこのレベルなので真っさらな紙にフリーハンドで円を描くのは絶望的だねぇ、としか言えない。数学のテストの時は鉛筆を2本使って円を描いたりしたけど、キャラクターシートでは中々できないし。こうなったら穴を開けずに円を描けるコンパスでも開発しようかな。
何か思い付いた。特許でも出してみるか。
とか思ったんだけど既に特許が出されていた。
作図用コンパス
オリジナルの特許はは特許・実用新案文献番号索引照会で特開2004-243608と入力すると出てくるんだけどこちらはリンクできないみたい。
↓こんなアイテム。
それはそうと、特許は出ているけど、商品は見あたらない。
とか思ってたら、 中心器なる道具が存在するらしい。これはいい。今度文房具屋に行ったらコンパスと一緒に買おう。