矢作神社行ってきたよ

 矢作神社に行ってきた。
 岡崎の矢作川右岸にある神社で、矢作川に縁があるっぽい。
 矢作川については20140629に色々書いたので特に書くことはない。転記しようかと思ったのだけど、分量が多かったのでやめた。

まずは入り口から。

 道の右側には「郷社矢作神社」の石碑がある。
 道の先には木に隠れてるけど、灯籠の向こうに鳥居がある。
 道の左側には矢作神社の説明の立て札。

矢作神社YAHAGIJINJA――岡崎観光文化百選
伝説では、「東征の折通りかかった、日本武尊に住民が、この地に住む賊に苦しめられていることを訴えた。大和武尊に命ぜられた矢作部たちは矢を作ろうとするが、竹の生えている川の中州まで行けない。突然一匹の蝶が人の姿となり竹を切り取ってきてくれた。矢作部たちは1万本の矢を作り、武尊は神社に祈って賊を滅ぼした。それ以来、神社は矢作神社と呼ばれた」とされます。ほかに、新田義貞ゆかりの「うなり石」があります。
Yahagi literally means to make arrows and this name came from the legend of Yamato Takeru in which he ordered the local people to make arrows. The shrine grounds contain arrow bamboo plants, and a sacred stone relevant to the battle between Ashikaga Takauji and Nitta Yoshisada in 1335.

 この他、中国語とスペイン語らしき言語で同様の内容が書いてあるけど、書き写すの大変なのでやめ。
 大和武尊というと、駿河の沖で海に転落死した大和武尊の衣服が師崎に漂着したことからその内海を衣浦と呼ぶようになった[1]という話を思い出す。大和武尊に因んだ説話ってのは日本中にありそうだし、矢作神社とは関係がなさそう。

鳥居

 どういうわけか鳥居は舞台の上に建てられている。何か意味があるのかな。
 鳥居の左奥には手水舎が見える。
 鳥居の前には注意書きがある。

あぶない
灯籠や石碑の上に登らないでください
万一事故が発生してもその責任は一切負いません。矢作神社

 下のほうが潰れて読めないけど、当たり前のことが書いてある。


 灯籠の左側には掟が掲示されている。


神社の尊厳を冒す一切の行為を禁止する
矢作神社


 鳥居の下には不細工な猫がいた。

鳥居の左手前側

 庭園っぽいのと「明治廿三年八月」の石碑。明治23年というと1890年、何かあったかなと思って調べてみても、特にイベントらしきものは見当たらない。この庭園を作った紀念碑だろうな。

表忠記念碑

 写真だと写りが悪くて横に書いてあるのが読めなくなってるけど、「陸軍中将従三位勲一等功二級男爵土屋光春書」と書いてある。

旧驛矢作郷惣鎮守

 光の加減で写りが悪すぎて何が書いてあるのか読むのが大変なので、コントラストをいじって読みやすくするとこんなふうになる。
 「旧驛」ってことは、ここに宿場とかバス停とかがあったってことかな。

鳥居の奥左側

 山車格納庫、手水舎、社務所っぽい何か。
 当然だけど、普段は山車を見ることはできない。こんな感じらしい。
 山車格納庫の横には説明文の掲示がある。

 岡崎市指定文化財
  矢作町二区
有形民俗文化財 祭礼山車 一台

 この山車は、江戸時代末期の作品である。正面屋根は上げ下げが自由に出来るようになっている。牛若丸と天狗の彫刻を始めとして、彫刻は全て金箔、極彩色が施してあり、豪華な幕類とあいまって華麗荘厳、見事な作である。
 矢作町には過去四台の山車があったが、現在はこの東中の切と西中の切の二台が保存されている。
 山車の高さ 山を上げたとき 7.09メートル
         山を下げたとき 6.00メートル

 昭和四十八年三月二十三日指定

 岡崎市教育委員会


鳥居の奥

 右側の大和武尊陶像が一際目立つ。

 矢作神社においては大和武尊は重要キャラなのでこうやって像を建てて祀られている。

  大和武尊陶像
 大和武尊は、その生涯を東奔西走し、日本の国を平定開拓された英雄であります。
日本書紀」によりますと、景行四十年(四世紀頃)東夷が反乱を起こしたので、大和武尊を東方に派遣しました。この地(三河国蓬里【現矢作町】)で東夷と対戦した時、川の中州にあった良質の矢竹でたくさんの矢を作り突破したという伝承があります。のちこの川を矢作川と、また里の名を矢作と改称しました。
 この陶像は、皇紀2600年(昭和15年)を記念して建立されたものです。

 建立 昭和十八年十月(1943年)
 奉納者 陶像 高橋信一(名古屋市)
      建設費 高橋信一(名古屋市)
           鋤柄護夫(矢作町)
 製作者      杉浦庄之助(高浜市)

 以前調べたときは、この地域で矢を作っていたことで矢作と呼ぶようになったとのことだったけど、ちょっと違うことが書いてある。大和朝廷がこの地域を取り込むときにこういう話を作ったんじゃないかな。

秋葉神社

 大和武尊の向かいにある建物。
 額とか灯籠に秋葉神社っぽい文字が書いてある。
 神社の中にちっこい神社があるのはよく見かけるけど、どういう意味があるのかなとか思ったりする。それぞれに神様がいるんだと思うけど、複数の神様を一緒に祀ってたりもするし、神道はよく分からん。矢作神社にはこれ以外に八幡宮が入り口の横にある。
 前面に貼ってある札みたいなのは「日の丸を高く掲げて国づくり」と書いてある。

大和武尊の奥にある石碑

  矢作神社
 鎮座地 愛知県岡崎市矢作町字宝珠庵壱番地
 祭神 素盞嗚命 豊受大神 保食神
 例祭 十月二日
  由緒
第十二代景行天皇の御代に大和武尊が東夷御征伐の時軍神として素盞嗚命をお祀りし広前で矢を矧ぎ給いしため社号を矢作神社と称えた。社前の矢竹はそのいわれの跡といわれている。永保三年(1083)源義家陸奥守として奥州へ征伐に行く途中大和武尊の故事にならって参拝されたと伝えられている。その後建武二年(1335)新田義貞足利尊氏との戦いで戦勝を神前に祈願した折社畔の石が鳴動した。これは神のご加護があると信じて大いに戦いついに勝ちを収めたといわれている。伝えて「うなり石」として拝殿の西南に在る。天文年中(1532-54)岡崎城主松平廣忠は祀田ニ十石を置いたが当社は中古より矢作橋改築ごとに城主及び普請奉行から奉幣寄進するのが例であったという。第一次世界大戦後帝国軍艦矢矧の艦長以下船員一同の崇敬篤く艦内に矢作神社の分霊を奉斎して大祭を執行しまた兵員一同正式参拝も行われ軍艦矢矧の模型を奉納されている。中古牛頭天王と称したが維新後旧名の矢作神社に復した。明治五年九月十七日郷社となり明治四十年十月には神饌幣帛料供進神社に指定せられた。
秋葉神社には加具土命を奉仕す。

 写真がちょっとぶれている。毎回きれいに取れたか確認してないからなあ。撮影が下手なのはどうにもならない。

もうちょっと奥

 だいぶ本殿に近づいてきた。
 掲示板に貼ってあるものはちょっと読めない。
 右側の柵の手前に何か立て札がある。

文化財を大切にしましょう
  岡崎市指定有形民俗文化財
 「矢作神社絵馬群」十二点 矢作神社
 矢作神社は大和武尊伝説を残す古社で、矢作橋や土場が近くにあったことから、水運業者などの奉納が多い。
矢作橋杭打図 (延宝二年(1674)奉納)
 図中、矢作橋では杭を打ち込み、二隻の船上では儀式が行われている。江戸時代二度目の架換えの無事完成を祈願したもので、裏に「天和二年(1682)正徳二年(1714)]と墨書きされているのは後の改造工事安全祈願であろう。
矢作橋設計図 (延享三年(1746)奉納)
 延享2~3年(1755~6)矢作橋四度目の架換えが行われた時の設計図額であ■(岡崎城出展中)
義経弓流し図 (宝暦十二年(1762)奉納)
 屋島合戦で源義経が弓を海に落とし、敵中その弓を拾った故事。画面下方に流される弓が描かれている。
・桜花奔馬図 (正徳五年(1715)奉納)
 加納風の端麗な筆で、桜と喜遊する馬二頭を描いている。正徳五年は、矢作橋三度目の架換えの年。
・白馬に仕丁図 (天明元年(1781)奉納)
 当地方の画家によると推定される。天明元年は、矢作橋六度目の架換えの年。
このほかに、源頼義図・黒馬に仕丁図・恋飛脚大和往来図・馬図・七福神図・六歌仙図・狩衣武者乗馬図 以上各一点
  平成三年2月六日指定
    岡崎市教育委員会


本殿

 ちょっと遠いけど本殿。
 本殿前になんか掲示がある。

 矢作神社のご祭神
矢作神社のご祭神は素盞鳴尊です。
この神様はよく御存知の通り伊勢神宮にお鎮まります天照皇大神の弟御に当たられます。祗園祭で有名な京都の八坂神社、大宮市の氷川神社(関東地方)又中部、東海地方では津島市津島神社も同じご祭神です。この神様は大変粗暴な神様として多くの話が伝えられていますが、尊の名を呼びまた尊を祈るものには喜んで救いの手を述べると言い伝えられている様に、この神様は邪気を払い、悪事、災難、悪魔をも払い除けてくださる神様として全国的に篤い信仰が広がっているのです。尚、農耕守護の神としても有名な、お方です。
  矢作神社

 神道に「悪魔」って概念があったっけ?

 以上、矢作神社でした。


おまけ
矢作神社の入り口脇にある八幡宮

 なんか鳥居が小さい。その昔、小説ダンジョンマスターで見た「神に仕えるように進むのだ」っていう記述を思い出す。ひれ伏して進みなさいっていうことか。


 「御大典記念樹」「敬宮愛子内親王殿下御誕」と書いてあるので、愛子さまが生まれたときに植えたのかな。



 こちらにも掟が書いてある。
 文面は矢作神社と同じ。


神社の尊厳を冒す一切の行為を禁止する
八幡社



 本殿。表に張り出してある紙には秋葉神社に貼ってあったのと同じ「日の丸を高く掲げて国づくり」。


おまけその2
 折角なので、矢作川周辺を歩いてきた。


 堤防の方から見下ろしたところ。
 リア充どもがでかい音で音楽鳴らしてBBQして遊んでる。爆発しろ。


 河川敷に侵入するルートが整備されている。
 以前は好き放題繁った草をかき分けないと河川敷に入れなかったのに随分と変わったものである。

 矢作橋から上流を臨む。


参考文献
 [1]村瀬正章, 碧海の歴史, 松籟社(1985)

関連エントリー
 20140629 矢作川

20100106の再掲 シーシェパードと鳩山謝罪行脚

 20100106の再掲。シーシェパードのバンザイアタックと鳩山南京謝罪行脚の記事です。
 鳩山さん、ちゃんと総理大臣っぽいこともしてたんだね。ソースが見つからんけど。
 天皇に対する謝罪要求は普通にしてきてますね。


Mittwoch 6. Januar 2010.
シー・シェパードの船が捕鯨船と衝突、破損
 シーシェパードが例の高速船で突っ込んだらしい。脆そうな外見に違わず沈没。ざまぁ
 全員救助っていうのは残念だ。半分くらい凍死してもらったほうよかったんだけど。世界最速の高速船が頑丈なわけがないのだが、これまで通りの感覚で突っ込んできたんだろうな。馬鹿すぎる。それでいて(事故発生時)ギル号は静止していたが、突然衝突された。(日本側は)救助もしてくれなかったとか言ってる。
 シーシェパードの所行について鳩山が動いていたらしい。あんまりにも酷いことばかりだから気づかんかった。ちょっと見直したかも。というか、鳩山内閣は特亜以外の外国に対しては実は強硬路線を取っているだけなのか。特亜に対してもこういった態度を見せて欲しいのだが。小沢がいる内は無理か。
 その小沢もいい感じで捕まりそうだし。飯がうまい。

一方鳩山は南京へ・胡主席は広島へ…中国が打診
 南京へ行って虐殺してごめんなさいと誤ってくるつもりなのだろうか。胡錦涛からのそうしろという要請と見て間違いはなさそうだけど、ここで「南京大虐殺なんてものはなかった。中国の捏造だ」と声高々に宣言してくれたら支持率鰻登りかもしれないんだけど、そんな期待とは関係なく頭下げちゃうんだろうな小沢みたく。取り敢えず小沢がいる内は鳩山は頭を押さえられている状態だから小沢を議員から解任しないことには始まらないな。
 次は、天皇を寄越して謝らせろとくるよ、きっと。

IRスペクトルを描きたい

 前回、Gaussianをネタにしたので、ついでにこれを書いておきたくなった。
 GaussianではIRとかVis-UVとかNMRとかいったスペクトルをシミュレートする機能がある。そこで得られたスペクトルというのは実測するのとは大分違った形で表記される。今回はIRを例にとって話を進める。
 Gausianプログラムで学ぶ情報化学・計算化学実験には、アセトアルデヒドのIRスペクトルの計算値と実測値との比較と称して次の表が載っている。

 折角なのでこれを使う。表のB3LYP/6-31G(D)にある振動子強度とscaledが必要な値なので、他の部分には目をつぶる。これを書き出すと以下のとおりとなる。

振動子強度 scaled
148.7 0.002806
487.5 0.128902
749.8 0.006655
859 0.082468
1093.1 0.246019
1100.4 0.014986
1348.9 0.185796
1390.5 0.123765
1432.3 0.169904
1441.5 0.093053
1771.6 1.56687
2784.6 1.3846
2926 0.025906
2980 0.093043
3042.1 0.104524

 "scaled"が横軸波数(cm-1)で、"振動子強度"が縦軸となる。縦軸の単位はよく分からない。15個数値があるのは、アセトアルデヒドは原子の数が7個あり、分子の基準振動の数は(3n-6)で与えられるため。
 これをグラフにすると次のような棒グラフができる。

 このグラフの描き方はいつものようにアップしたエクセルのシートを見てもらえれば分かるのだけど、Aの列に横軸をテキトーに並べて、BにAの値が"scaled"の値を跨いだかを判別して、跨いでいたらCに振動子強度の値を入力する、跨いでいなければテキトーなマイナスの値を入力するとしている。
 この描き方はXRDで既知のチャートを一緒に表示するときなんかにも使える。
 論文とかの硬派なメディアで開陳するならこのきっちりと理想の数値をひとつだけ表す棒グラフがよいのだけど、ブログとかの軟派な場ではもっとキャッチーな表現をしたくなる。具体的には普通に測定したIRスペクトルのようなものを描きたい。
 Gauss Viewなんかを使えばそれらしいものを見せてくれるのだけど、マニュアルを見るとピークの幅なんかはテキトーに合わせているらしい。それなら自分でもエクセルで作れるんじゃないかと思ってやってみた。
 とはいっても、それぞれのピークについて正規分布のグラフを作って、最後に全部足し合わせるだけなので特に苦労はない。
 正規分布は、
{ \displaystyle f(x) = \frac{1}{\sqrt{2 \pi \sigma^2}} \exp\lbrace- \frac{(x- \mu )^2}{2 \sigma^2} \rbrace }
で示される。
 x=μのときにexpの中は0となるので、e0=1であり、この関数は最大値、つまり(2πσ2-0.5となる。ここから、μとσ2を求めることができる。
 強度をI、ピークの波数をνとすると、
{ \displaystyle \frac{1}{\sqrt{2 \pi \sigma^2}} = I \\ \displaystyle \frac{1}{2 \pi \sigma^2} = I^2 \\ \displaystyle \sigma^2 = \frac{1}{2 \pi I^2} }
μ=ν
となる。
 これでそれっぽいグラフになるのだけど、普通IRは縦軸を透過率で表すので、そういう形にしたい。
 縦軸の値を100から引くだけでは強度が弱すぎてスペクトルが見えてこないので、最も吸収の大きい波数のところが15%くらいになるように強度を補正する。さらに、ベースラインが100%のところにあるのはあまりにも不自然だから98%がベースラインとなるように全体を縮めてみると次のようにIRのスペクトルを描くことができる。

 あとついでに、強度が変化しないようにσ2に手を加えるとピークをシャープにしたりダルくしたりできる。

 いつものようにエクセルファイルを上げておく。
 IR 20171107.zip

トーリタキセルA

 化学探偵Mr.キュリー6にトーリタキセルA(Toritaxel A)という架空の物質が出てきた。
 以下、ネタバレがあるので、これから読もうという人はその点、了承の上で読んでほしい。
 ミステリーの本質部分は報告された構造が間違っていたということ。その中で、計算機によるシミュレーションが出てくる。本文中には「これが論文報告された構造ですが、エネルギー的には最も安定なものではありません。ベストと思われる構造はこちらです」というセリフとともに以下のように報告された構造と最安定構造が示される。

 右の方のNが3つある周辺の構造が異なっている。
 計算機のシミュレートによってどちらがより安定であるかということは予測できるが、実はそれ自体には何の意味もない。
 異性体を考えたときに最安定構造しか存在が許されないなどということはなく、例えばブタンとイソブタンを考えてみれば分かるように、どちらも自然界に普通に存在する。
 一方、計算機で何かするときに構造最適化して最安定構造を探すのは、複数の構造を比較するときにそれぞれ同じ条件にしておかなければ比較できないからである。例えば、下のエタンの2つのニューマン投影図で(a)と(b)を同じと扱う訳にはいかない。
[1]
 普通、計算機ではより安定な(b)の構造を使う。

 しょうもないツッコミだけど、全合成で目的とする物質が異なっていれば、目指す物質がそうなるだけで、合成自体が不可能となるわけではない。
 それと、「最も安定と思われる構造の部分的な合成を行いました。重要な中心部分のみを作り上げ、天然から得られた、『本物』のトーリタキセルAのNMRデータと比較したところ、非常に良い一致が見られています」この2つの物質がほとんど同じ構造であることを考えればNMRスペクトルもかなり近いものになりそうだけど、重要な中心部分だけを取り上げてより合致するスペクトルが得られるとは思えないんだよなあ。

 それはそうと、トーリタキセルAについて構造最適化してエネルギーを比較してみた。
 使用したソフトはGaussian 03で、構造最適化はHF/3-21g*で行い、エネルギー計算はb3lyp/6-31g*で行った。
 今時は、STO-3Gや3-21Gなどの低レベルの基底関数は、論文を作成するときに使うには不十分とされている[2]そうなのだが、一応末尾に"*"が付いてるし、論文書いてるわけでもないから特に気にしないでもいいかなと思ってる。
 実はb3lyp/6-31g*で構造最適化をしてみたのだけど、Maximum Force = 0.000004, RMS Force = 0.000001とそれぞれ閾値以下になったのだけど、Maximum Displacement = 0.039368, RMS Displacement = 0.007607とかなり高いのにもかかわらず"Optimization completed on the basis of negligible forces."という通常とは異なる表記を残して構造最適化を終了してしまった。多分、最適構造付近にいるんだけど、ステップ間の変化が大きすぎるとかいう状態なんじゃないかと思う。一応、正常に終了しているけど、なんか気持ち悪いので採用するのは止めた。
 計算結果は報告された構造で-1491.93475559A.U. 、最安定構造で-1491.94981676A.U.となった。差は0.015061A.U.。1A.U.=627.510 kcal/molなので、9.451kcal/molの差がある。
 こうやってエネルギー差を求めることはできるが、上で書いたようにだからどうしたという話である。
 それぞれの構造をステレオ図で描いてみた。立体視のできない人でも立体メガネを使うと飛び出て見える。

報告された構造


最安定構造


 せっかくだから、各原子の位置も上げておく。
報告された構造

C1 -8.113558 -2.625006 0.028936
C2 -6.849950 -2.143362 -0.710689
C3 -5.850140 -1.473299 0.251839
C4 -4.559549 -0.968894 -0.438752
C5 -3.879196 0.031206 0.503026
O6 -2.725137 0.612599 -0.131860
C7 -3.622690 -2.146325 -0.797288
C8 -2.639668 -1.824715 -1.938806
C9 -2.123162 1.729614 0.573907
C10 -1.368511 2.559449 -0.453709
C11 -0.287043 3.246169 -0.102366
C12 -1.892888 2.418704 -1.872841
C13 -1.214656 1.173731 1.713867
C14 0.156849 1.880719 1.906541
C15 0.055027 3.344179 1.397711
C16 1.354359 1.064978 1.305073
C17 1.273305 0.732736 -0.221288
C18 0.690962 3.753680 -1.146100
C19 2.096619 3.077344 -1.087858
C20 2.296520 1.521244 -1.105839
C21 2.114101 0.993571 -2.543861
C22 2.625007 -0.454700 -2.713755
C23 1.163746 -0.805680 -0.621758
C24 2.256045 -1.403626 -1.539519
H25 0.348533 1.928668 2.975673
C26 3.771733 1.324864 -0.678660
C27 0.940407 -1.802349 0.527174
N28 3.419891 -1.801359 -0.744060
N29 2.176620 -2.068032 1.262134
C30 3.321558 -2.285008 0.562608
N31 4.342171 -2.904309 1.013341
C32 4.612035 -2.436232 -1.338082
C33 5.379592 -2.880483 -0.052727
C34 2.092141 -2.609607 2.622935
C35 1.770844 -4.114278 2.649925
C36 -1.078996 4.111034 2.138658
C37 1.324352 4.149862 1.775614
H38 1.710434 -4.465868 3.674466
H39 2.561185 -4.650783 2.143469
H40 0.824742 -4.322942 2.162459
H41 -8.814302 -3.086405 -0.658035
H42 -8.613423 -1.792996 0.513661
H43 -7.855588 -3.354283 0.789602
H44 -7.130367 -1.430780 -1.480095
H45 -6.383838 -2.986598 -1.206495
H46 -1.985139 -2.669164 -2.131344
H47 -2.050227 -0.961889 -1.676565
H48 -3.184438 -1.606516 -2.851921
H49 -5.581350 -2.172759 1.039545
H50 -6.356035 -0.636560 0.727302
H51 -4.219679 -3.003369 -1.086860
H52 -3.071436 -2.434391 0.093769
H53 -4.829291 -0.437135 -1.345441
H54 -3.593109 -0.474930 1.419822
H55 -4.579617 0.821493 0.759846
H56 1.295435 4.343115 2.842576
H57 1.338331 5.107937 1.269244
H58 2.247567 3.638900 1.573796
H59 -0.902473 4.083979 3.209361
H60 -2.063042 3.719904 1.949426
H61 -1.072428 5.148158 1.820890
H62 4.425315 1.795856 -1.408871
H63 4.022669 0.282661 -0.596974
H64 3.963302 1.795445 0.278167
H65 1.330868 -2.048381 3.151230
H66 3.045821 -2.440466 3.097290
H67 -1.675301 3.292722 -2.468844
H68 -2.963749 2.279478 -1.852907
H69 -1.473329 1.547027 -2.364650
H70 2.655502 1.628092 -3.238529
H71 1.063250 1.049174 -2.811843
H72 2.609540 3.457839 -0.224583
H73 2.653647 3.458034 -1.940555
H74 5.831582 -3.854457 -0.162355
H75 6.150714 -2.161515 0.196071
H76 5.179504 -1.742287 -1.936853
H77 4.327129 -3.290680 -1.947305
H78 0.538410 -2.720943 0.102991
H79 0.210163 -1.427205 1.224507
H80 3.697758 -0.436354 -2.831544
H81 2.214223 -0.862708 -3.630913
H82 1.822595 -2.305626 -1.971958
H83 0.261610 -0.866622 -1.218575
H84 0.323820 1.103649 -0.540811
H85 1.438593 0.154430 1.875493
H86 2.265071 1.606339 1.511706
H87 -1.057173 0.135234 1.469554
H88 -1.765743 1.205891 2.646611
H89 -2.936969 2.306431 0.997654
H90 0.861508 4.820512 -1.027270
H91 0.278400 3.611632 -2.132591


最安定構造

C1 7.534721 -3.885350 -0.616359
C2 6.301406 -3.367239 0.149336
C3 5.522018 -2.322079 -0.672552
C4 4.273397 -1.760328 0.051021
C5 3.859961 -0.464550 -0.656559
O6 2.792815 0.183329 0.062245
C7 3.128375 -2.799482 0.066070
C8 2.080728 -2.551832 1.167565
C9 2.498010 1.540924 -0.350703
C10 1.818641 2.231878 0.818423
C11 0.977138 3.235815 0.606886
C12 2.154346 1.642853 2.173851
C13 1.607426 1.505980 -1.628389
C14 0.501068 2.597006 -1.709440
C15 0.860267 3.803088 -0.814950
C16 -0.918351 2.013118 -1.435343
C17 -1.168390 1.182298 -0.126006
C18 0.009749 3.697147 1.683742
C19 -0.979196 2.571330 2.100582
C20 -1.938397 1.900177 1.062417
C21 -2.694621 0.809274 1.890277
C22 -1.901563 -0.494312 1.992310
C23 -1.835338 -0.165692 -0.545988
C24 -1.800196 -1.195940 0.618007
H25 0.469805 2.954081 -2.735770
C26 -3.000418 2.931471 0.622780
C27 -3.232053 -0.038507 -1.177464
N28 -2.829160 -2.248926 0.477911
N29 -3.642664 -1.374701 -1.563123
C30 -3.610554 -2.394451 -0.621253
N31 -4.345681 -3.412378 -0.866111
C32 -2.749260 -3.412559 1.380566
C33 -3.989433 -3.541485 2.277689
C34 2.201522 4.444921 -1.265127
C35 -0.168110 4.942594 -0.990930
C36 -4.770807 -1.644331 -2.466919
C37 -5.034000 -3.158058 -2.162594
H38 8.081081 -4.613212 -0.026788
H39 8.208227 -3.068670 -0.854158
H40 7.235542 -4.358683 -1.545574
H41 6.618988 -2.915586 1.083988
H42 5.658706 -4.203537 0.397055
H43 -3.888225 -4.399328 2.934758
H44 -4.857161 -3.680905 1.650201
H45 -4.122871 -2.652915 2.882764
H46 1.292007 -3.295715 1.118999
H47 1.656724 -1.567815 1.052794
H48 2.544347 -2.615371 2.147025
H49 5.216820 -2.760575 -1.619407
H50 6.202895 -1.506491 -0.903413
H51 3.547138 -3.789253 0.206126
H52 2.646245 -2.797522 -0.907675
H53 4.540951 -1.505502 1.071342
H54 3.551568 -0.689099 -1.672648
H55 4.712305 0.208066 -0.704268
H56 -0.189862 5.229895 -2.037178
H57 0.127801 5.812388 -0.415032
H58 -1.167160 4.672777 -0.702696
H59 2.103361 4.824919 -2.277522
H60 3.033776 3.762576 -1.245428
H61 2.439679 5.277059 -0.612273
H62 -3.592284 3.216594 1.487460
H63 -3.674645 2.525184 -0.120160
H64 -2.561114 3.830116 0.222178
H65 -1.855213 -3.303247 1.979790
H66 -2.657032 -4.306777 0.779376
H67 1.848893 2.296651 2.977722
H68 3.225538 1.495105 2.244566
H69 1.696940 0.672121 2.312071
H70 -2.367880 -1.159549 2.704219
H71 -0.901839 -0.287715 2.354844
H72 -3.658241 0.594199 1.448773
H73 -2.891702 1.205733 2.880714
H74 -1.616303 2.983966 2.878905
H75 -0.398447 1.786723 2.563020
H76 -6.088121 -3.378343 -2.084132
H77 -4.604177 -3.782367 -2.935989
H78 -4.502254 -1.459963 -3.496747
H79 -5.631382 -1.035012 -2.202749
H80 -3.172559 0.572005 -2.067679
H81 -3.952052 0.412793 -0.508236
H82 -0.834180 -1.685998 0.569341
H83 -1.219751 -0.580256 -1.335773
H84 -0.203127 0.902580 0.267128
H85 -1.103799 1.350261 -2.273972
H86 -1.647993 2.803268 -1.526669
H87 1.152294 0.524864 -1.639291
H88 2.243703 1.575470 -2.503037
H89 3.446739 2.016408 -0.569442
H90 -0.539831 4.567425 1.364191
H91 0.548627 3.989490 2.579965

 HTMLの都合上、データの隙間が半角スペース1個しかなくて読みにくいかもしれないけど、コピペするなら関係ないので特に手を加えずに上げる。
 このデータをChem3Dに入れて立体メガネで見ながら絵をくるくる回すのは結構面白いのでお勧めである。

参考文献
[1] A.Streitwieser, C. H. Heathcock, E. M. Kosower, Introduction to Organic Chemistry, Macmillan Coll Div(1992)
[2] 堀賢次, 山本豪紀, Gaussianプログラムで学ぶ情報化学・計算機化学実験, 丸善(2006)

官報 静穏の保持 豆乳

 20171020官報より、国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律にて、民進党本部周辺地域の告示があった。民進党って解散したんじゃなかったのかとか思ったのだけど、参議院とか地方とかでまだ民進党所属になってる人がいるのかな。住所は民主党本部と同じだけど、立憲民主党の住所はどうなってるんだろう。そう思って調べてみたら、立憲民主党の住所は東京都港区東新橋1-10-1とのこと。総務省政治筋規制法に基づく政治団体の届出(DL)に出ていた。
 そんな訳で立憲民主党もそのうち登録するんだと思う。

平成29年10月20日官報p2
民進党本部周辺地域


 官報の静穏の保持に関する件について別にページを設けたいことを前から書いていたのだけど、取り敢えず作ってみた。
国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律まとめ
 このページの位置づけについてちょっと悩むところで、定期的に更新しなければならないのだけど、政治関係のページをトップページからリンクしたくはない。仕方なく、このページから繋げるに留めるのだけど、それだとあまりに目立たなすぎる気がするので、どうするかちょっと考えたい。


 もう1件は個人的に気になったもので、豆乳について。
 最近、マルサン豆乳麦芽の販売を止めてしまった。マルサンによると製造が追っつかなくて販売休業とのこと。

2017.10.16 【お知らせ】休売商品の一部販売再開(豆乳飲料麦芽1000ml)及び、「豆乳飲料ベリーミックス200ml」終売のご案内(PDF 43KB)(DL)
2017.08.18 【お知らせ】一部商品の緊急休売のお詫び(PDF 45KB)(DL)

 今調べたところ、10月23日から豆乳麦芽については販売再開するらしい。
 このタイミングで官報から豆乳の豆乳業者の認定についてどうこう言ってるので何かあったのかと勘ぐってしまう。

平成29年10月20日官報p2, p3



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