letter song

 letter songの楽譜をアップした。
 Dorikoのオリジナルはこちらだが、ENEのカバーで知った曲。

 ボカロ曲で一番好きな曲で、いつかいつか弾きたいと思ってた。
 今回はあまり激むずアレンジにはせず、弾き語りも可能なくらいな難易度にした。この曲は歌詞が重要なので、演奏技巧でゴリ押す返って具合が悪い。よく弾きながら歌っている。

政治資金収支報告書データベース

 東京大学大学院(法学政治学研究科)の西田尚史氏が政治資金収支報告書データベースというページを公開した。
 政治資金収支報告書については僕も以前いくつか書き出したことがあったけど、あの作業は大変に手間がかかり人力でやるものではない。本来であれば政府がやらなければならない仕事なのだけど、殆どの政治家は自分の金の流れを追跡されたくないので誰も発案しない。だから市井の誰かがやるしかないのだが、ついにデータベース化するという偉業を達成したことになる。
 政治資金収支報告書は各選挙管理委員会ごとに閲覧できる場所がマチマチであり、この人のデータが欲しいと思っても探すだけで一苦労である。場合によってはネット上がっていないものがあり、直接役所で入手しなければならないようである。
 政治家の金の流れと誰に利益のある発言をするかというのを照らし合わして見てみると面白い発見があるかもしれない。

チェルニー40番10

 チェルニー40番をゆっくり練習攻略してるのだけど全然進捗がみられない。
 それでも、だらだら時間をかけてるとそのうち弾けるようになるもので、7番がどうにか形になったので録音した。もともとゆっくり弾けたら合格ということにして、次の曲に進むという方針で始めたのだけど、思いの外良い曲だったのでテンポを上げて練習してみた。その所為で全く進まなくなってしまった。とにかく、録音はしたので、この曲は終了ということで次の曲に進む。
 ゆっくり弾いてみると左手の分散和音が主旋律のように聞こえて、全然魅力のない曲に聞こえるけど、速度を上げていくと右手が主旋律だと分かる。右手の主旋律を聞けるくらいの速度で弾いてみると結構かわいい曲に感じる。
 折角録音したので、いつものように解説をする。
 楽譜は全音版を使った。


テンポ
 例によって異様に速い。
 2分音符で104bpmなので、1分に四分音符208個が入る速度。つまり、1秒間に16分音符15.53個打鍵する速度。
 16分音符4つを一つの分散和音と見立てて、1小節に分散和音4つという解釈では駄目で、ちゃんと1小節に16個の16分音符を弾かなければいけない。
 まずはゆっくり弾いてみて、それなりの速度で弾けるようになったときに更にテンポを上げれたらよし、上げられそうになければ見送ったほうがいい。

左手
 左手の速い動きがメインとなる練習曲である。だいたいは分散和音を繰り返すので、覚えることは少ないのだが、分散和音の構成音が複雑で覚えづらく、結局楽譜を見て弾くことになる。あまり距離の長い跳躍というのはないので、手の広がりの感覚でキーの位置を特定できる。

右手
 右手はスタッカート、メゾスタッカート、レガート、保持と音価が多彩に変わる。正確な音価で弾くように心がけたいけど、メゾスタッカートを3/4の長さで離鍵するのは難しく、ノンレガート程度の弾き方となる。

8小節

 ☆左手、この速い下降スケールを弾くには素早い指くぐりができなければならない。指くぐりした1指で打鍵する瞬間に1つ前の3指か4指を離す。この動きをできるだけ速くするには勢いよく指を上げると良い。

2430小節

 左手ベース音を保持するようになってる。この音を保持していると指の動きが制限されるので速いパッセージは弾きにくい。指が浮いて保持できなかったり、保持するために無理に力を入れることになったりする。この部分は、必要最小限の力で保持して、脱力して演奏できるようにしなければならない。

40小節

 左手4拍目のHは3指を指定している。この音は4指でも行けるけど、速度を上げていくと4指の多用で疲れて動きが悪くなるので、3指の方が良い。

44小節

 ☆右手、このあと1オクターブ下に移動しなければいけないけど、急ぐあまり短く切ってしまわないように。きっちり4分音符の長さを保持し、ついで4分休符もきっちり休む。


関連エントリー
 20150328 チェルニー40番21

にじ 演奏解説

 中川ひろたかの「にじ」を録音した。
 リクエストを貰ったのだけど、知らない曲だった。本屋で楽譜コーナーを眺めると何種類かあったのだけど、多少弾きごたえのありそうで、尚且つ劇ムズでもなさそうなワンランク上のピアノソロ 大集合!幼稚園・保育園のうた 2024年版を選んだ。かなり良いアレンジですごく気に入っている。

・曲の構造  1~3番と歌のある曲。前奏、1番、2番、間奏、3番、サビ繰り返し、コーダという構造。ポピュラー方面の曲は全然弾いて来なかったので、Coda1, Coda2とあるような曲は新鮮だった。

・テンポとリズム

 リクエストを貰ったときに原曲を聞いたはずだけど、全然覚えていない。テンポは四分音符で90となっているけど、全然意識せずに練習した。
 テキトーに弾いて自分で良いと思うテンポで弾いたが、オリジナルはもっと早いテンポだと思う。
 速度表示の90bpmの右に括弧付きで八分音符と3連符をイコールで結んでいる。8分音符2つが連桁している場合、3連符の始め2音と後1音の長さに分けて弾けという指示である。久しぶりにこの表記を見た。以前、世界樹の迷宮IIの初回特典CDについてきた楽譜で見た。

・Coda 1

 Coda1→D.S.2と短い間隔て移動する。
 譜例の1段目と3段目は2ページ目で、2段目が3ページ目となっているので、譜めくりが必要になってくる。譜めくり後に1小節だけ見て、すぐに譜めくりをして元のページに戻って来るというのはいかにも無駄が多い。2段目の1小節だけ暗譜してしまってもいいし、コピーして2ページ目の端っこに貼り付けておいても良いのだけど、それさえも面倒で僕は次の方法を取った。2段目は3段目とよく似てるので、その違いを覚えておけば3段目の場所を見れば譜めくりはいらない。これで、譜めくりを2回省略できるのでお得である。

 この曲自体それほど難しいところもないので、技術的な説明もとくにない。手元をできるだけ見ずに弾く練習をかなりさせてもらった。とにかくテンポを遅く設定したので、ベース音の跳躍が多いにも関わらずあまり音を外さずに弾けて気持ちが良い。
 また、曲のアレンジが非常に良くて、弾いていて幸せになれる曲である。


関連エントリー
 20141102 世界樹の迷宮II Secret Sound

冬 第2楽章 演奏解説

 ヴィヴァルディの冬第2楽章を録音した。
 冬はヴィヴァルディのバイオリン協奏曲の1曲であり、ピアノ曲ではない。だから、ピアノで弾くには何かしらのアレンジをしてピアノ用に書き換えないといけない。今回はドレミ楽譜出版社ヴィヴァルディ・四季 ピアノ独奏版を使った。
 黒鍵と黒鍵の隙間を押すことが多くとっつきにくいけど演奏が難しいというほどではないので、移調して弾きやすくする必要は特にない。跳躍が多くて手元を見る必要があるので、そこそこ暗譜する必要がある。

・曲の構造
 18小節だけの短い曲なので、あまり書くこともないのだが、次の調整の変化がある。
1 Es Dur
44拍 B Dur
11 Es Dur
 普段はアナリーゼなんてしないんだけど、全然音が覚えられないので分析した。分析はしたけど、別に弾きやすくなったりはしなかった。
 ついでに和音も少し調べたのだけど、やはり別に役に立った気はしない。


 14に"una corda"とある。これはグランドピアノの左のペダル(ソフトペダル)を踏む指示。このペダルを踏むと、鍵盤からハンマーまでのアクションが動いて、打鍵時に叩く弦が1本減る。また、ハンマーの普段弦を叩かない柔らかい部分で弦を叩くので、打鍵の衝撃が弱くなる。これによって弱音を出すことができる。
 この部分から音量を小さくするので、una cordaの指示はこのタイミングだろうと思うけど、ここで踏むと思いの外音色が変わってしまって不自然な感じ強かったので、16後半のトリルから踏むようにした。
  16後半からのトリルだが、弱く弾いてもかなりうるさく聞こえる。そこで、トリルを徐々にゆっくりにしていって音量を下げる工夫をした。