岩波文庫

 本棚の整頓をしていて気付いたこと。

 岩波の赤(外国文学)の著者番号でどういうわけかシェイクスピアが204と205を割り当てられている。シェイクスピアゴーストライター説にそって2つに分けたとかセンセーショナルなことを岩波がするとは思えないし。シェイクスピアは特に作品が多いから2つにしたのかな。シェイクスピアってそんなに沢山書いてるのか? 手元にあるやつは著作番号は全部一桁に寄ってる。岩波文庫だと夏目漱石とか数が増えると普通に2桁になったはずだけどどういうことだろ。
 文庫目録2013年版を見てみたらシェイクスピアは次の通りになってた。

赤204-3ヴェニスの商人
赤204-6ジュリアス・シーザー
赤204-8十二夜
赤204-9ハムレット
赤205-0オセロウ
赤205-1リア王
赤205-2マクベス
赤205-5ソネット
赤205-6ロミオとジューリエット
赤205-7リチャード三世
赤205-8対訳シェイクスピア詩集-イギリス詩人選(1)-
赤205-9じゃじゃ馬馴らし

 なんか少なくね? Wikipediaを見るともっと沢山書いてるから、岩波としては収録しても利益が見込めないということかな。でも何でこんなに番号抜けまくってるんだろ。そして、著者番号が2つに亘っている問題が全く解決していない件について。

 岩波ついでに、鏡花草迷宮の奥付。

 誤植なんだけど、「1989年7月11日 発9刷第行」となっている。「発」と「第」が入れ替わっている。
 誤植自体は別によくあることだしどうだっていいんだけど、この誤植の仕方は活版を組む際に活字を挿し間違えたんだと思う。
 ということは、岩波では1989年時点ではまだ活版印刷だったということ。カビの生えたような古風な会社だけあって古い技術に執着してたのか、あるいは1989年だとまだ活版印刷が主流だったのかな。