チェルニー30番2

 少し前から何か指の動きが悪い。地味な指の練習を全然行っていないから鈍っていると判断して、チェルニー30番をさらうことにした。
 そんなわけで折角なので2番を録音した。チェルニー40番を指定のテンポで演奏したときに説明したように、チェルニーは人類の限界付近を指定テンポとしているのでいくら練習しても完璧な演奏に至るのは難しい。畢竟時間の無駄となる。だから適当なところで見切りをつけなければならない。取り敢えず、CDレベルの速度で終わらせることとした。実際に学習するにしてもCDレベルの速度は大分速く、そこまで速度を上げるくらいならテンポを落として一通り練習した後、2周目で速度を上げるという練習したほうが効率は良い。技術の底上げになるためである。
 全音音楽之友社東音企画の楽譜があるが、解説の充実度は東音企画>音楽之友社全音の順となっている。東音企画は難易度順に曲を並び替えているため、解説を求めた場合はどこに目的の曲があるのか探さなければならなくて困る。また、上下2冊に別れているのも面倒である。
 録音したの後にCDの演奏を聞いて比較してみたところ、音のキレが悪いとかテンポが安定しないとか強弱が雑だとか譜読み間違えてるとか思うところは色々あった。けれど、いつまでも拘っていても仕方がないので、これで切り上げることとした。
 演奏の上で注意することは大体解説に書いてあるので特に書くことはない。20~27小節の左手のトレモロが演奏する上の難所となるけど、工夫してどうにかなるものではなく指が早く自由に動くように鍛えるしか対処法はない。

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