ソード・ワールド2.0 両手利きについて

 2ソードワールド2.0における両手利きの期待値についてです。あくまで、両手利きのみで、二刀流とかの効果は考慮されておりません。両手利きのデータは次の通り。

 使用武器を必要筋力15のブロードソードとしていますが、両手に武器を持たない人は武器を両手持ちするか、片手に盾を持つし、そもそもブロードソードよりも重い武器を持つよなあとか読み返していて思いました。

Sonntag 21. September 2008.
 懲りずにソードワールド2.0の小咄でも。
 ≪両手利き≫について。両手で持った武器でそれぞれ攻撃することができるが、どちらも命中判定に-2のペナルティを受ける。という戦闘技能。
 今回は、マンチキン的に≪両手利き≫の有効性を論じる。命中値を下げて2回攻撃することでより有利になる状況というのは、分ると思うけど、回避側の達成値が十分に小さいとき、あるいは6ゾロを出さないとヒットできないほど当たらない場合となる。後者についてはどうでも良いのでここでは議論しないでおく。
 基本の命中値と回避値の相対値を基準に考える。

基準値の差通常のヒット率-2したときのヒット率
+635/3635/36
+535/3633/36
+435/3630/36
+333/3626/36
+230/3621/36
+126/3615/36
±021/3610/36
-115/366/36
-210/363/36
-36/361/36
-43/361/36
-51/361/36

 「基準値の差」というのは「こちらの命中の基準値」-「モンスターの回避の基準値」のことです。面倒なので回避はモンスターデータとして扱います。つまり、実際のモンスターの回避値は+7した値となります。
 これだけでは、2回攻撃した方が有利かどうかは分りません。そこで実際に攻撃した際のダメージの期待値を計算してみましょう。武器は何でも良いのですが、テキトーに威力15のブロードソードを使うことにしよう。クリティカル値は10ということで。レーティング表のクリティカル値を考慮した期待値というのは計算方法があるのですが、既に計算してくれている方がいるので折角だから利用させてもらいます。
 というわけで、威力15、クリティカル値10の期待値は5.000ですので。上の表のヒット率にこの期待値5.000を掛けたりするとダメージの期待値が出てくる予定です。

基準値の差通常のダメージ2回攻撃したときのダメージ
+64.8619.722
+54.8619.167
+44.8618.333
+34.5837.222
+24.1675.833
+13.6114.167
±02.9172.778
-12.0831.667
-21.3890.833
-30.8330.278
-40.4170.278
-50.1390.278

 そんなわけで、命中値が+1以上あると有利であることが分ります。クリティカル値及び威力と関係なく+1で有利になります。
 ちなみに、防御力を考慮に入れた計算も可能なんだけど、ちょっと条件が複雑化します。暇な方はやってみると良いかもしれません。