ペットボトルのリサイクル

 20060910、20060930の再掲。ペットボトルのリサイクルについてです。

Sonntag 10. September 2006.
 ペットボトルのリサイクル。
 リサイクルっていうのはそれ自体に余分にエネルギーを使ってしまい、結局トータルではエネルギー的にマイナスになってしまう。という考え方もあるんだけど、それでも僕はできるものならリサイクルした方がいいかもしれないと思ったりする。面倒なのはやだけど。
 崇城大工学部の方が、ペットボトルの効率的なリサイクル法を開発したとか。こちら
 水酸化ナトリウム/エチレングリコール溶液に細切れにしたペットボトルをぶち込んでレンジでチンすると原料であるテレフタル酸エチレングリコールに変わるというもの。
 水酸化ナトリウムのOH-がPETのエステルカルボニルをSN2っぽく攻撃して分解するっていうかんじの反応かな。そうすると・・・・プロトンが足りないぞ? 最後に酸処理してpHのバランスをとるのかな。というか、水がなくて大丈夫なのか、この反応は。まぁ、そこら辺はどうにでもなるんだろう、なんせ化学の力。

Samstag 30. September 2006.
 先日、PETのリサイクルの話題を出したのだけど、中央大理工学部の船造教授らが別の方法でPETを分解していました。
 240度に熱したアンモニア水にPETを入れると30分ほどでテレフタル酸エチレングリコールになるというもの。
 先日紹介したのは、エチレングリコール水酸化ナトリウム溶液にPETを入れて電子レンジでチンするとテレフタル酸エチレングリコールに変わる。
 ぱっと見た感じ、先日の水酸化ナトリウム溶液の方法の方が楽そうだ。船造教授の方法だとポイントとなるのが240℃のアンモニア水というところ。ただでさえ揮発性の高いアンモニア水を240℃にまで熱するということに関する臭気はただならぬ物があるんじゃないかという、実験をする者の意見は別にして、240℃で30分というコストが問題である。電子レンジで2分に対して240度で30分というのはあまりにも分が悪い。水酸化ナトリウムは目に入ると失明するという欠点というか性質があるが、これも電子レンジの中だからはねようが飛ぼうが知ったことではない(後片付けは大変だが)。
 そんなわけで、この勝負?は水酸化ナトリウムの勝ちとなりそうだ。今後の展開次第でどう転ぶか分かったもんじゃないけど。

 ITO並の電気抵抗を持つ酸化亜鉛(ZnO)の透明伝導膜が開発されたとか。
 ITOはインジウムとチタンの酸化物。液晶パネルの表面なんかでにある透明伝導膜として有用なんだけど、この材料には2つの問題点がある。ここ10年くらい抵抗値が下がってくれないということと、インジウムが枯渇しかけているということ。だから、インジウムは値段が高騰していて安易に実験をして失敗を繰り返すわけにはいかず、いろいろと抜き差しならない状況となっている。
 ITOに対抗する形で取り上げられているZnOだけど、こちらは資源としての亜鉛インジウムと比べると無尽蔵とはいえないまでも、比較にならない量がある。何せインジウム亜鉛鉱山でとれる亜鉛に微量混じっている物を抽出するのだから。しかし、ZnOには欠点があって、ITOに比べて抵抗値が結構高い。だから材料としてITOのように使い勝手がよくなかった。
 そんなZnOの抵抗値がITO並に下がったというのだから、これは一つのブレイクスルーといえるのではないだろうか。というか、インジウムが全く使えなくなった先にも透明電極の道ができたということで、明るい未来が一歩開けたような感じである。