世界樹の迷宮II 新たなる冒険の舞台へ。

 初回限定版オマケCDに入ってた第1階層の曲をアップした。
 色々と地味な練習の成果が出ているのか、今回は2週間弱で大体弾けるようになり、合計3週間で録音まで完了した。できるだけ暗譜をせず楽譜を見ながら弾くことで暗譜に掛けるコストを削減したことが大きいかもしれない。このシリーズは残すところトラック06 Secret Soundあと1曲となった。
 今回、曲を上げるに当たって、録音のページをすこし改修した。ちょっと覚えていないのだけど、もしかするとサイトを立ち上げたときは曲数が少なかったので多く見えるように多く場所を取るような並べ方をしたのかもしれない。今ではだいぶ曲数が増えているので、より省スペースで並べられるように少し余計な部分を消した。

 例によって軽く演奏解説をしておく。
 この曲で苦労するのは左手が全体に亘って1指と5指が10度の幅をもって行き来するところ。指が届かないため鍵盤をつかんだ状態で演奏することができない。10度の距離を正確に捉えなければならないのでよく音を外す。

14小節

 両手とも最初の音が全音符なので、小節の最後まで伸ばす。しかし、この2音を保持したまま続く8分音符を弾くのは無理なので小細工をしなければならない。ペダルを踏みっぱなしにして弾いてもいいのだけど、そういうのはあまり好きじゃあないので少し工夫した。
 譜例に指番号をふってあるけど、右手で弾く音は音符の上に、左手で弾く音は音符の下に書いた。下段の8分音符2音目は右手で弾く。なぜかというと、最初のCを保持したまま続く3音をレガートで弾くことができないから。頑張ればできる人も世の中にいるかもしれないけど、僕には無理。左手でカバーできる範囲を左手で弾くということで、C-H-Eを左手で押さえ、他を右手で弾くことにした。結局、8分音符2音は両方とも最終的には左手で保持することになる。
 ペダルについて、譜例では前半だけペダルを踏むように指示しているが、この部分は100%踏み込むという意味で書き込んでいる。小節後半でも浅めに踏んでもいいし、小節最後では次の小節に繋げるためにしっかり踏んでいる。

41小節

 40小節から譜例を載せたのだけど、41小節左手最初の音を外しやすい。この部分、右手と左手では右手の方が難しいので右手をみることになる。すると左手で押すべき位置を目視で確認できないため音を外すという結果になる。
 どうしても手元を見ることはできないので、目を瞑ってでも弾けるようにしなければならない。すごい練習して手に位置を覚えさせるとか、すごく集中して目標の位置を想像するとかでも攻略できるが、あまり合理的ではない。
 ここは直前のFisから7度下のGに移るようになっており、左手の2-5指で7度の距離を覚えるのが記憶するべきことが少ないので間違いが少ないと思う。

47小節

 上段最初のCisを左手で取る。これを右手の1指でとると、A-Fisを3-5で取らなければならず、指が届かない。分散和音だから問題ないというわけではない。ただでさえ分散和音で流れが滞っているのにモタモタしていてはいけない。そんなわけでできるだけ素早く弾けるように書き直した。左手で取るA-EもG-Cisも、右手の3-5指で取るA-Fisよりはかなりやりやすい。

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