MikuMikuVoice

 ちょっと思うところがあって着信ボイスを初音ミクで作ってみた。
 その前に、一応リサーチということで、ピアプロで喋らせている人を調べてみた。勿論全て聞いたわけではないが、上手く喋らせてるなと思える、というか不自然さを隠せている人は10人にも満たなかった。
 実際、ボーカロイドを喋らせるのは非常に難しい。随分前に喋らせようと3時間くらい悪戦苦闘した事があるが、てんでダメだった。
 これまで聞いたものの中ではボカリスの最初の作品、【初音ミク】 PROLOGUE 【ぼかりす】の最後に収録されている「ありがとうございました!」が一番いいかなぁ、と感じていた。というか、ボカリスが登場したのが2008年だから、その辺りから僕の中で時間が止まってたりするというだけかも知れない。実際、あんまりボカロ曲聞いてないし。ここ1年以上はホロビッツのBOXを聞いて過ごしてたし。
 それで、ボカリスが出たすぐ後くらいにボカリスに触発されたかでMikuMikuVoiceというツールが登場した。リンク先を読んで貰えればわかるが、wavデータからピッチと音量を読み出して入力した歌詞に合わせてvsqで出力するという代物。
 今回、初めてこのツールで喋らせてみた。別にリベンジとかいうわけじゃあないんだからね。
 で、ソースとなる音声は自分で喋るのではなく、悠久幻想曲のデータボイス集からマリア・ショートの「ピンポーン、お手紙だよ★」。これまで、何の音声か全く知らずに使っていたが遂に頑張って調べた。コイツをMikuMikuVoiceに放りこんでセリフを入力。当然だがこのソフトには何を言っているのか認識する能力はない。セリフの入力がちょっと手間、とはいえ自分で調教するのとは比較にならない。
 そんなわけでvsqに変換。そのまま出てきたファイルをダブルクリックしてVocaloidEditaを起動。

 細かく見てもらえば分かるんだけど、分解能がだいぶ荒い。実際、喋らせてみると手で入力するよりも遙かに良いとはいえ不自然さは拭えない。
 手を加えない状態
でもって、これを普段通りテキトーにノートを前後に動かしたり音量を弄ったりして調教した上、ギザギザした部分を均してやってできあがり。

 完成品
 だいぶ良くなってると思う。
 ここまでやるのに1時間かかっていないという。
 というか、寧ろこの文章を書いている方が時間かかってるんじゃあないかと。