魔王

 何かボーカロイドシューベルトの魔王ばかり作ってる気がする。
 歌はKAITOで。伴奏は20091003となってるので録音から2年4ヵ月を経て遂にリリースとなる。どういう心境だったのかあんまりよく覚えてないんだけど、録音するだけしておいて放置していた。
 KAITOだが実は買ったのが2008年6月となっている。つまり、KAITOをお買い上げしてインストールしたまま3年半も放置していたっていうわけさ。何やってんだろ。KAITOはミクさんよりもだいぶ扱いが難しかった。というかVocaloid Editaが結構扱いづらかった。Vの発音はルカさんに喋らせたのをDAWで重ねて再現を試みた。とはいえ、KAITOとルカでは声が違いすぎて上手くフィットしていない感じが強い。
 折角なので伴奏はビデオで録画しておこうという企画でスタートしたもの。なので、一緒に動画もアップした。当然なんだけど、伴奏は歌とか全くなしの伴奏だけの録音をすることになる。すると、頭の中で歌を再生しながら伴奏することになるんだけど、最期の「哀れガキは死んでやがった」のくだりの伴奏が途切れる所、この部分の脳内再生の速度が異様に速かったみたいでオリジナルではかなり不自然な感じになってしまった。動画の方では編集が大変だったのでそのままで作ったけど、音だけの方は気に入るように少し無音タイムを挿入して調整した。

 今回は動画付きなのだが、これまでいくらか動画を作ってきたけど今更気付いたことがある。僕が使っているカメラは携帯のカメラなので中々画質が悪い。それはそうと、ビデオのフリップが15fpsとなっている。携帯で取った動画は.3G2という拡張子のファイルになっており、これを扱えるようなフォーマットに変換しなければならない。そこでQTConverterというソフトを用いて無圧縮AVIに変換してWindowsMovieMaker(以下WMM)で編集するようにしている。ところがこれをWMMで編集して出力すると、なんと25fpsの動画になって出てくるのだ。つまり、画質が上がるわけでもないのに容量が倍近くになるって事。今までこれに気付かなかった。それで、色々試してみたのだけど、WMMなんていうWindowsに付属でついてきたおまけソフトでは全然自由が足りない、ということを今更理解した。
 そんなわけで、今回からはMAGIXのMusicMakerProducerEdition(以下MM)を使うことにした。ただし、このソフト使い勝手があまりよくない。良い点、悪い点を挙げると次のような感想を抱いた。現在ではMMはバージョンアップしてるからもしかしたら解決してるかもしれないけどね。

良い点
・ピアノロール画面で個々のノートのヴェロシティをいじれる。
・ピアノロール画面でヴェロシティが色の濃さで分かるようになっている。
・動画を一緒に編集できる。
・勝手に作曲してくれる。

悪い点
・演奏を止めるとスタート地点に戻る。
・スペースキーで演奏ストップするとスタート地点に戻って演奏始めるときと、止まるときがある。
MIDIをアウトプットするとSMFフォーマットに準拠しないものを出力する。
・CCのカーブをいじると、意図しない部分が変わる。
・曲の範囲外にスクロールできない。
・テキストを入力する際であってもスペースキーを押すと演奏が始まる。
・音量の設定。全トラックをミックスした状態でノーマライズできない。
・無圧縮のAVIファイルを読み込めない。
・1/30秒単位でしか編集ができない。
・タイムラインを時間で表示できない。
・ソースをトラックにインポートしたときに勝手に音量を下げられる。
MIDI編集中にESCキーを押すと全ての入力が無かったことにされる
MIDIデータを読み込むとテンポが違っている。

 というわけで、気に入らないポイントがかなり多いのだ。それは前々から分かってたからこれまでできる限り避けてきたんだけど、最早コイツくらいしか使えそうなソフトが見あたらないので仕方なしに使うことにした。ちなみに悪い点で挙げた下の3つは今回の編集作業で見つかった。
 それで、いきなり躓いたのがAVIファイルを読み込めないという問題。いや、読み込めるんだけど、こんな感じで音だけ出てきて画面が真っ暗なままという全く使えない状態になる。公式サイトを開くと「※ AVIファイルの入力には、各AVI形式に対応したコーデックが必要です」との記述がある。だから、何かしらコーデックが足りてないのかな、でも普通にWindowsMediaPlayerで開けるからコーデックはあるんだろうしなぁ。何てことを考えていたわけです。そうして調べていたら全く同じ症状の次のような記述を発見しました。


491 :名無しサンプリング@48kHz:2012/01/18(水)
00:41:39.54 ID:3p4Jis3G
動画編集に使ってるんだけども質問させて下さい。 avi形式の動画でトラックに入れることは出来るんですけど
音だけが出る状態で、映像の方は真っ黒です。 コーデックについて詳しくないのですが、解析ソフトを使ってみたところ
[「動画タイトル」.avi] 1280x720 24Bit Microsoft MPEG4-V2 30.00fps 14581f
3802.48kb/s MPEG1-LayerIII 44.10kHz 256.00kb/s CBR JointStereo/MS
INFOTAG [RIFF(AVI1.0)] 00:08:06.033
(486.033sec) / 247,110,552Bytes 「動画タイトル」.avi / DLL 120101 Unicode
と出ました。 元動画の方はメディアプレイヤー等で再生できるのですが MM2に入れると上記のような症状が出ます。
詳しい方教えて下さい。


494 :名無しサンプリング@48kHz:2012/01/18(水)
09:55:00.31 id:tqEbGlMD
>>491
●本格的にやる場合。 K-Lite Codec Pack をインスコして、 http://www.codecguide.com/download_kl.htm AVIUTL http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
というソフトをDLして使い方をちょっと調べればフォーマット変更が出来ると思われ。 後々エンコに使えるので重宝する。
●簡単にやる場合 Avidemuxとかの動画変換ソフトを使う。 動画変換でググルと色々出てくると思う。

 ふんふんそういうことか、と書いてあるとおりにK-Lite Codec Packをインストール&AviUtlなんていうことをしてしまった以上情弱の誹りは免れられない。
 ともかく、K-Lite Codec Packをインストールすればコーデックに関してはクリア、これで晴れてMMでAVIファイルを読み込めるぜ! とか短絡思考しちゃったわけです。
 結局、K-Lite Codec Packをインストールする際に色々と重要なモノをアンインストールしてしまい色々と大変な目に遭いまして、その上MMではやっぱり無圧縮AVIは読み込めずに振り出しに戻りました。
 結局、AviUtlを起動したところでこれがフォーマットを変更するだけのことをやりたかったんだなぁ、っていうことに気付いてしばらくうなだれたわけでして。それなら、最初からQTConverterで変換する際に読める形式にすればいいじゃんっていう話になってこの問題は解決、というか諦めた。
 そんなわけで、数々の障害を乗り越えた結果、flvに変換する際に、これまで画像が25fpsの170bps程度だったのが15fpsの350bpsまで激増しました。イマイチ違いが分からないのが残念だけどね。