為替介入

 政府・日銀が10月31日に実施した円売り・ドル買い介入の規模が約8兆円だそうな。
 野田は日本の資産をまるで赤の他人のものであるかの如く浪費する。韓国に5兆円くれてやったり、TPPでアメリカに搾取させたり。
 勿論、これで円安が進行したら今回買った8兆円の価値がガリガリ上がり「よくやった」となるのだが、野田の無策ぶりを見るにまるで期待出来ない。というか、介入したその日の内に78円まで上がってれるし。
 円高というのは円の信用が高いということ。高いといってもドルもユーロも元も糞だし、ウォンに至ってはケツ拭く紙にもならんとう状況なので、相対的に信用が高まっているというだけ。個人的にはバーツがオススメなんだけど、まぁどうでもいいや。
 結局、円安にしたければ円の信用を落とせば良い。信用は、得るのは難しいが失うのは簡単だ。問題は野田にそれだけの覚悟がなく、「円高はイヤだけど、信用を失うわけにはいかない」という矛盾した矜持のようなものを持っていることにある。為替介入したのなら更に円安を進める策を講じなければ円高が進行し、折角買ったドルの価値がどんどん下がっていく。

 田母神俊雄本当は強い日本で「赤字国債を発行して日本銀行が買い取ればよい。」と言っている。中学の公民の授業で日本銀行は銀行の銀行、政府の銀行みたいに習った気がする。でも、実際のところ日本銀行における国債の引受けは、財政法第5条によって原則として禁止されているのでそれはできない。日本銀行のページには次のように書いてある。

これは、中央銀行がいったん国債の引受けによって政府への資金供与を始めると、その国の政府の財政節度を失わせ、ひいては中央銀行通貨の増発に歯止めが掛らなくなり、悪性のインフレーションを引き起こすおそれがあるからです。そうなると、その国の通貨や経済運営そのものに対する国内外からの信頼も失われてしまいます。これは長い歴史から得られた貴重な経験であり、わが国だけでなく先進各国で中央銀行による国債引受けが制度的に禁止されているのもこのためです。

 信頼が下がってインフレが起こるとな。円安になった上、インフレで1000兆円の借金もチャラ、その上国が大量に保有する米国債の価値も鰻登りときたものだ。願ったり叶ったりやん。どうしてやらないのかなぁ~?
 とか思ってたら、政府はやりたそうしてた。菅政権の頃だけど。
10兆円規模「復興国債」発行へ 全額日銀が引き受け
 この記事が震災直後の3月18日。この後、この話はどうなったのかな、と追ってみると4月14日に白川方明総裁がニューヨークの講演で「円に対する信頼も弱める恐れがある」とか言って難色を示している。
日銀総裁、震災復興国債の直接購入を否定
 つまり、白川総裁は「このままデフレが進めばいいじゃん、円強いんだぜ。俺最強!」とか思っているらしい。
 その後どうなったかというと、6月14日にゲルが賛成してもいいみたいなことを言ってるのを最後に記事が見つからない。それどころか野田に代わってからは日本を切り売りするようなことばかりを言っている。

 まだ民主党政権が2年近く続くんだぜ。それまで日本がもつと仮定しての話だけど。