初音ミクは日本語専用ということで"V"音は発せられない。英語版が出るとかでないとか言う話もあるけど、取り敢えず、まだ出てないので。
そもそも本来日本語には"V"の音は存在しないから"B"で代用しても良さそうなのだけど、昨今では普通に「う゛」とか表記するわけで日本人もナチュラルに違いが分かるようになってきたりもする。"R"と"L""の違いとか「ん」の種類とかいわれても分からないからそこら辺はどうだっていい、というか、日本語にもそれらの違いはあるけど日本人が認識できないだけで。
取り敢えず、先日うpしたショパンの歌曲6番をネタに"V"を発音させる方法を紹介してみる。
と言っても、裏でルカが英語で"V"って言ってるだけなので、何のひねりもない。
場所は2番の40小節。最後の"wił"
一応Vocaloid Editorの画面は次のようになる。
子音というのは母音のように明確な音程が認識しづらく、また発している時間も短いので母音ほど歌手の個性が表れてこない。そのため、他人の子音を持ってきてもそれが誰の声かはなかなか分からない、という点を突いている。
ここでは、ルカが"vary"と言っているのだけど、"va"の部分で母音がはっきり発音される頃には音量をゼロにしているため、ルカの声は聞こえない。また、裏のトラックでミクが「うぃう」と言っている。ルカが発売する前、"v"の発音に難儀してた頃に「び」「うぃ」「ふぃ」などを重ねて"vi"という音を出そうとしてたことがあって、このあたりの音は馴染みやすい印象がある。
今回紹介した方法ではルカを使っているけど、自分で「う゛ぃ」と発音したのを録音してDAWで後のトラックで鳴らすという手もある。僕の場合はVocaloidEditorをスタンドアロンで使っているからその上で一緒に発音できるルカの方が使い勝手がよい。
ちなみに上記"wił"は「う゛ぃう」と発音しているけど、CDでそう言っているように聞こえるだけで、ポーランド語の正しい発音かどうかはイマイチ自信がない。
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