第3次男女共同参画基本計画策定に向けて(中間整理) 第8分野「女性に対するあらゆる暴力の根絶」

http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/sanjikeikaku/chukanseiri/index.html

本気を出した。
とりあえず第8分野「女性に対するあらゆる暴力の根絶」
頑張って書いたのに1000字以内で簡潔にって言われた。
ほとんど削除して、ごく一部だけにして送ってやった。
以下本文

 男女共同参画基本計画といいながら、「女性に対するあらゆる暴力の根絶」という題で1分野もうけているが、男性に対する暴力に関しては一切触れられていない。これではただただ女性優位の社会を作ろうという趣旨となり、男女共同でもなんでもないのではないか。企画者にとってはこれまでは男性優位の社会だったから今後は女性優位にすることでバランスを取ろうという意思なのかは知らないが、考え方として歪んでいることには議論の余地はない。
 少なくとも痴漢冤罪は男性の人生を終わらせるという点においては暴行致死に近いモノがある。昨年12月での例では痴漢冤罪で自殺にまで追い込んでおきながら犯人はお咎めなしである。早急に改め、痴漢冤罪に対しては痴漢以上の厳罰で臨む態度を示してほしい。

P35
これまでの施策の効果と、「女性に対するあらゆる暴力の根絶」が十分に進まなかった
 「一定程度進展している」とあるが、目標を「根絶」と言っている以上、事例がゼロになることを目標としていると考えられる。恐らく人類が死滅しないかぎりゼロにはならない。一定程度というのがどの程度なのか不明ではあるが、目標を達成できなかったからといって「十分に進まなかった」とされると、際限なく施策を厳しくしていくことになる。企画者はそうなることを望んでいるのかも知れないが、私は反対である。

メディアにおける有害情報の氾濫等情報化の進展による新たな課題
 何をもって有害情報としているか不明であるが(企画者が気持ち悪いと感じるものを指さして有害と言っているのだと考える)、有害情報の氾濫が女性に対する暴力にどう繋がるのか、これまで多くの資料を読んできたが、見聞きしたものに影響されて真似するようになる、という論理不在の理由以上のものを聞いたことがない。

2 女性に対するあらゆる暴力の根絶が十分に進まなかった理由
(1) 各種啓発活動を通じた効果が限定
 本当に効果のある啓発活動をしていたのか疑問でならない。女性団体のようなものを見聞きすると胡散臭さを感じずにはいられない。こういった団体の言葉はしばしば論理性に欠けるためである。例えば原因と結果を語る際に、論理ではなく私情を挟み込んで議論しようとするためである。

P36
(2) 具体的な取組
① 官民が連携した広報啓発を実施するとともに、若年層を対象とする予防啓発の拡充、教育・学習の充実を図る。
 女性に対する暴力という点では40代以上の高齢層が寧ろ酷いという印象を持っているのだが、対象を若年層に限ることで真に啓発の必要な者がスルーされているのではないか。啓発の実施者には自分の年代には必要ないとおごっているのか、あるいは諦めているのか。

P38
強姦罪の見直し 性交同意年齢の引上げ
 性交同意年齢は現在13歳だが、これは中学生以上に相当する。この企画を推進する方々は顔を真っ赤にして反発するかも知れないが、健全な中学生なら性交に興味を持って当然だし、行為に及ぶ者も一定割合ある。それをいたずらに否定し断罪するというのでは、特定の信条を強要するということになる。強姦に等しい行為だ。そうやって、気にくわないものを全て自分の理想の色に塗り替えても決してよい社会にはならない。必ず考えの相容れない者がいるのだから歪みが生じる。宗教を根拠に何百年も殺し合いをしている連中を見ればそれは明らかであろう。

児童ポルノの根絶に向けて、国民運動の実施、インターネット上の流通防止対策の推進や閲覧防止対策の検討等総合的な対策を検討・推進するとともに、児童ポルノ法の見直しや写真・映像と同程度に写実的な漫画・コンピュータグラフィックスによるものの規制の在り方について検討する。
 憲法21条に抵触することを承知の上で憲法を踏みにじって表現規制・検閲をしようとしているのが昨今の流れであるが、それでも主張しよう。
  第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
   2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
 「国民運動の実施」とあるが、多くの国民は「児童」という言葉を見て18歳未満とは認識しない。恐らくは小学生以下を想像することと思う。これは規制推進派のイメージ戦略に他ならないが、せめて「児童」ではなく「青少年」など、18歳未満と認識しやすい名前を付けていただきたい。聞くものに小学生を想像させて「児童ポルノはいけません」などと言い18歳未満を制限するというのは詐欺のようなものだ。
 もはや、児童ポルノを根絶することが目的となっているが、本企画において「児童ポルノの流通」と「女性に対する暴力」の繋がりがまったく示されていない。恐らく規制推進派の頭には児童ポルノ児童虐待という図式があるのだろうが、一般人には通用しないし明確な証明もない。そう思いこんでいるだけ、いわば妄想だ。妄想を根拠に法律を作られては困る。憲法を無視してまで作る超法規的な法律の根拠が妄想ではまっとうな人間にはとても賛成できたものではない。

P39
5 売買春への対策の推進
(1) 施策の基本的方向
 売春で男性が捕まるという話をよく聞くが、女性が捕まるという話は全く聞かない。これは売っても捕まらないが買うと捕まると読み替えられる。捕まえる方が逆ではないのか。積極的に川上で取り締まるようにしないのは男性側が悪いという先入観によるものか。男女共同参画などと言っておきながら女性優位にしようとする思想がここでも見られる。

P40
8 メディアにおける性・暴力表現への対応
 この項目は、もはや現実と虚構の区別のつかない妄想にしか見えない。一つひとつの文は論理的な根拠もなく都合の良い結論を断言している。下らない妄想を読まされる立場にもなってもらいたい。

① 女性をもっぱら性的ないしは暴力行為の対象としたメディアにおける性・暴力表現は、それ自体が「人権侵害」であるという観点から広報啓発を行うとともに、メディア・リテラシー向上のための取組を推進する。
 どんな観点を持とうと勝手だが、論拠のない劣悪な思想を罪もない一般人に押しつけるのは遠慮願いたい。メディア・リテラシー向上によって是非ともこのような理のない啓発に騙されない常識感を身につけられるようになることを願う。

② 性・暴力表現が人々の心理・行動に与える影響についての調査方法を検討する。
 ハーバード大心理学者によって暴力的ゲームは子供に影響しないという調査結果がある。
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20373140,00.htm
にもかかわらず、性・暴力表現が悪影響を与えると結果を定めて調査しようとしているように見える。いいかげん妄想の殻に籠もっていずに現実を直視するようにしてはどうだろうか。

③インターネット上の児童ポルノ画像の流通防止対策を推進するとともに、ブロッキングの導入等閲覧防止対策を検討する。
 何度も言おう。
  第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
   2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
女性に対する暴力とはかけ離れているが、憲法を蹂躙してまで推し進めるべきことだろうか。

④ メディア産業の性・暴力表現の規制に係る自主的取組の促進、DVDやビデオ、パソコンゲーム等バーチャルな分野における性・暴力表現の規制を含めた対策の在り方を検討する。
 結局規制ありきで論じるのだろうが、どうして主要なメディアであり多くの国民を洗脳してきたテレビ・新聞について言及しないのか。どんなメンバーで議論しているか非常に気になるところだ。